放射線治療科
診療科概要
概要・特色
当科は、放射線治療医、診療放射線技師、看護師、事務員で構成されております。放射線治療医は、患者さんを診察して、治療計画を立案し、放射線治療の方針を決定します。治療期間中も紹介医や他科の医師とも連絡をとりながら適切な処置を行います。診療放射線技師は、治療方針に従い、人体のイメージの撮像、固定具の作成等を行い、実際に患部へ放射線を照射します。また、システムの品質管理も行います。看護師、事務員は、他のスタッフと共同・連携して、患者さんのお世話をさせていただきます。
よくある質問
放射線治療とは?
患部に向かって放射線を照射すると、照射された多くの腫瘍は壊死に陥り、腫瘍組織は吸収されて縮小したり消滅したりします。その結果、症状が軽快したり、消失したりします。1回の照射時間は、1分程度から長くて5分程度です。1日1回治療の場合、最短で1日、最長で2ヶ月程度の治療期間を要します。なお腫瘍の種類によっては、治療効果が望めないものも知られています。
高精度放射線治療とは?
ターゲットをヒットする際の精度は、1mm 前後と考えられます。照射線量の誤差は 3% 以内です。
イメージガイド放射線治療とは?
内臓に患部がある場合、肉眼ではその所在位置を確認できません。そこで人体のイメージ(人体画像)をよりどころとして、放射線治療を施行するということです。その結果、高精度放射線治療が可能となりました。
患者様には、治療の数日前に、CT や MRI 検査を受けていただきます。その人体イメージがコンピュータにまず登録されます。治療当日、患者様が治療用ベッドに臥床されたら、ただちにその場でも人体イメージを撮像し、すでに登録された人体イメージと自動照合を行い、補正量が算出されます。その後、正確な位置決めを行ったうえで放射線治療が実施されます。位置決めには、2次元から7次元までの方法が知られています。
定位放射線治療とは?
ギリシャ語に由来する治療方法で、3次元的集光照射法とも和訳できます。小さな患部に対して、いろいろな方向から患部に放射線を集中する(ステレオタクティックに照射する)ことで、治療効果を上げようとする治療法です。
強度変調放射線治療(IMRT)とは?
患部には強く放射線があたって、周囲の健常組織にはあまり放射線があたらないように、各部位における放射線の強度を積極的に変調(強度変調)させて行う治療法のことです。照射中に、照射野内の多数の遮蔽物(MLC)の動きを、リアルタイムに制御することで強度変調照射が行われます。こうすることで、患部の立体形状にほぼ合致した強度分布を得ることができるようになります。
放射線治療科スタッフ
| 受付 | 1名 |
| ナース | 1名 |
| 診療放射線技師 | 5名 |
| 非常勤物理士 | 2名 |
| 医師 | 1名 |
担当医師
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江部 和勇部長
- 専門領域
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- 放射線治療科
- プロフィール
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- 昭和50年新潟県立柏崎高等学校卒
- 昭和56年山口大学医学部卒
- 昭和60年米国Beckmann City of Hope研究所留学
- 平成1年山口大学大学院卒(医博)
- 平成8年山口大学医学部附属病院講師
- 平成20年下関市立中央病院放射線科部長
- 平成21年JA新潟港清廉上越総合病院放射線治療科部長
- 資格・専門
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- 平成2年日本医学放射線学会放射線科専門医
- 平成13年日本放射線腫瘍学会認定医
- 平成20年日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 所属学会
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- 日本医学放射線学会
- 日本放射線腫瘍学会
- 米国放射線腫瘍学会
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引間 高太医師
設備
放射線治療装置(専用機)

三菱重工製 TM-2000/一般病院1号機
限局性病巣に定位照射や IMRT を行う専用機です。
放射線治療装置(汎用機)

米国バリアン社製 clinac ix OBI付き
予防範囲を含めた病巣に標準的分割照射や IMRT を行う汎用機です。
診断装置 CT

東芝製 Aquilion 16列
治療に先立って人体イメージを撮影します。
診断装置 MRI

東芝製 Vantage 1.5テスラ
人体イメージをベースとして、線量分布図や処方線量を決定し、治療計画を立案します。
3次元治療計画用コンピュータシステム

独国 BrainLab 製 アイプラン
米国バリアン製 イクリプス
人体イメージをベースとして、線量分布図や処方線量を決定し、治療計画を立案します。
品質管理システム
温度計、気圧計、線量計、フィルム、ファントーム、コンピュータ等を用いて、照射精度の品質管理を行います。
院内コンピュータネットワークシステム
既存の院内コンピュータシステム(HIS)と新規の放射線治療科コンピュータシステム(RIS:三菱電気インフォメーションシステムズ製ココア)をリンクして、患者情報の一元化をはかります。
診療実績
2009(平成21)年8月17日 〜 2011(平成23)年9月5日までの実績
総計
| 全患者数(個体識別) | 304名 |
| site数 | 334件 |
| plan数 | 399件 |
内訳
MHI-TM2000 |
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|---|---|---|
| 全患者数(個体識別) | 122名 | |
| plan数 | 149件 | |
| 原発巣別 | 治療部位別 | |
01) 脳・脊髄 | 11名 | 15件 |
02) 頭頸部(甲状腺を含む) | 3名 | 3件 |
03) 食道 | 1名 | 0件 |
04) 肺・気管・縦隔-a)うち肺 | 7名 | 21件 |
05) 乳腺 | 1名 | 0件 |
06) 肝・胆・膵 | 2名 | 12件 |
07) 胃・小腸・結腸・直腸 | 12名 | 1件 |
08) 婦人科 | 0名 | 0件 |
09) 泌尿器系 | 85名 | 85件 |
10) 造血器リンパ系 | 0名 | 0件 |
11) 皮膚・骨・軟部 | 0名 | 4件 |
12) その他(悪性) | 0名 | 0件 |
13) 良性 | 1名【(01)脳・脊髄とダブル】 | |
14) 15才以下の小児例 | 1名【(01)脳・脊髄とダブル】 | |
高精度治療 |
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IMRT・前立腺 | 79件 | |
IMRT・骨 | 2件 | |
頭頸部定位 | 16件 | |
肺定位 | 7件 | |
肝定位 | 5件 | |
合計 | 109件 | |
全プラン数に占める高精度治療の割合い:(109÷149)×100=73.2% |
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Varian Clinac iX |
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|---|---|---|
| 全患者数(個体識別) | 187名 | |
| plan数 | 250件 | |
| 原発巣別 | 治療部位別 | |
01) 脳・脊髄 | 5名 | 5件 |
02) 頭頸部(甲状腺を含む) | 5名 | 6件 |
03) 食道 | 9名 | 9件 |
04) 肺・気管・縦隔 | 12名 | 6件 |
05) 乳腺 | 50名 | 46件 |
06) 肝・胆・膵 | 5名 | 10件 |
07) 胃・小腸・結腸・直腸 | 13名 | 7件 |
08) 婦人科 | 3名 | 1件 |
09) 泌尿器系 | 84名 | 79件 |
10) 造血器リンパ系 | 0名 | 12件(リンパ節メタ) |
11) 皮膚・骨・軟部 | 1名 | 12件(骨メタ) |
12) その他(悪性) | 0名 | 0件 |
13) 良性 | 0名 | 0件 |
14) 15才以下の小児例 | 0名 | 0件 |
高精度治療 |
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IMRT・前立腺 | 67件 | |
IMRT・骨 | 0件 | |
頭頸部定位 | 5件 | |
肺定位 | 0件 | |
肝定位 | 2件 | |
合計 | 74件 | |
全プラン数に占める高精度治療の割合い:(74÷250)×100=29.6% |
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