第41回 病院祭h2-icon-diary

実りの秋。十月ともなれば、一年生は研修の四分の一が過ぎ、そろそろいろんな悩みや希望が出てくる頃です。一方二年生は残すところあと半年、経験目標の達成状況が気になる時期ですね。あわせて今後の進路についても、悩み多き日々を送っていることでしょう。

さて、十月は病院祭の季節でもあります。地域のみなさまを広く病院にお招きして、職員と交流していただく大切なひとときです。今年もさまざまな企画が目白押しでした。職場紹介パネル、医学講演、がんぎっこライブ、クラシックコンサート、保倉川太鼓、マジックステージ、バルーンパフォーマンス、似顔絵、そして職員によるよさこい踊り、合唱、喫茶&軽食サービスなど。新米祭りでにぎわう、お隣のあるるん畑ともタイアップして、とても楽しい一日でした。

さて、病院祭といえば、わがこじょんのびたちのプチ演劇です。今年で三回目になりますが、すっかり恒例になりました。毎年どんな内容になるか、はらはらドキドキしながら楽しみにしているのですが、今年はセーラームーンでしたねー! 一年生は女子が多いので、ぴったりでした。ただ一人の男性であるS君も、美脚を惜しげもなく披露してくれました。一か月も前から毎日練習していただけあって(!)、みんなとても上手でしたよ。見ている方はもちろんだけれど、踊っている君たちがとても楽しそうで、なんだか幸せな気持ちになりました。

さて、その病院祭ですが、今年は新しく臨床研修医のブースを作りました。卒後臨床研修評価機構は、臨床研修病院の望ましい姿として、患者さんを含む地域のみなさんに、研修医のふるまいを評価してもらうことを挙げています。そのコンセプトに沿って、今回設けたブースでは、来場の地域住民のみなさんにアンケートを行ってみました。
アンケートで知りたかったことが三つあります。第一に、地域のみなさんが臨床研修制度や研修医についてどの程度知っているかということ。第二に、君たちのふるまいがどのような印象を持たれているかということ。第三に、君たちがどのように期待をされているかです。

第一の点について。研修医が医師免許を持っていること、指導医の指導のもとで研修を行っていることについては、およそ三分の一の方が知らなかったと答えています。研修期間や必修項目が定められている、臨床研修病院として認められる要件があること、研修制度は質の高い医師を養成して、国民の利益に資することを目標としていることなどについては、ほぼ半数の方が知らなかったと回答しました。どうやらもっとPRの機会を増やす必要がありそうです。

第二の点について。実際に君たちの診療を受けたことがあると答えた方はごく少数でしたが、診察を受けた印象として、何度も病室を訪れてくれでよかった、ていねいに問診してくれたといった、好意的な意見があった反面、入院を断られそうになった(最終的には指導医の判断で入院したのですが)という意見もありました。患者さんは指導医に対して敷居の高さを感じていますから、そばにいて話を聞いてくれる研修医に親しみを感じるにかもしれません。君たちの強みがどこにあるのか、ヒントになる話です。

第三の、君たちに期待する点については、誠実さ・思いやり、コミュニケーションが最も多く、医学的技術、医学的知識がそれに続きます。当院が研修病院であることについては、大部分が大変良いという意見でした。研修医や臨床研修制度の将来については、圧倒的多数が期待すると応えてくれていました。

この結果を、君たちはどう思うでしょうか。地域のみなさんは、自分を診療しているのが研修医であるとわかっていても、必ずや地域や国民のために働いてくれるだろうと期待して、痛みもリスクも甘んじて受け入れ、みずからの体を預けてくれているのです。そんな無償の愛に、君たちの成長は支えられているのです。
どうか、そのことを決して忘れないでください。

 
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