第45回 ようこそ、上越総合病院へh2-icon-diary

北国の桜も開き始め、今年も新しい仲間がやってくる時期になりました。新一年生のみなさん、ようこそ。みなさんとこれからご一緒できることを、心から嬉しく思います。
みなさんを迎える少し前に、研修を修了した先輩たちの卒業式がありました。前途の実りを願いながらも、別れはやはり淋しいもので、何となくシュンとしていましたが、みなさんの笑顔がそれを吹き飛ばしてくれました。

二年生になったみんな。今日からは先輩こじょんのびになります。新入生のきらきらした姿を見て、去年の自分を思い出したことでしょう。みなさんは一年間、いろんなものを見て、多くの修羅場をくぐってきました。昨年に比べたら、ずいぶん白衣が似合います。自信をもって下さい。

でも、みんなまだ発展途上。振り返れば、自分に足りないこと、勉強しないといけないことがたくさんあることに気がつくでしょう。そこに成長のヒントがあります。自分を変えてゆくために、今まで以上に積極的にいろんな場面に飛び込んで下さい。貪欲に経験して、省察を重ねて下さい。後輩たちはそんなみなさんの姿をじっと見つめています。

一年生のみなさん、医師としても、社会人としても、まだスタートラインに立ったばかりです。あわてることはありません。その日の予定を一つ一つこなしてゆくことから始めましょう。しばらくオリエンテーションや、新人看護師さんたちと一緒の他職種研修が続きます。これについては次回に詳しく述べるとして、職種の違う人たちとの研修は、医師として成長してゆくための肥やしになるはずです。まずは新しい体験を楽しんで下さい。 

二年という研修期間は、短いようで長いです。みなさんはこれからいろんな経験をするでしょう。愉快なことよりも、辛かったり落ち込んだりすることの方が多いかもしれません。そんなときは、決して一人で悩まないで下さい。同僚や先輩、指導医、メンターなど、誰でもいいので、相談をして下さい。当院では臨床研修病院として、全職員で皆さんをサポートしてゆくような文化を作ることを目指していますから、安心して研修をして下さい。

みなさんにお願いすることばかりではなく、われわれ研修の体制づくりをする側も、プログラムを改善してゆくために振り返りをしなければなりません。人は多様です。一括りに研修医、あるいは指導医といっても、研修に対する考え方は一人ひとり違うでしょう。その多様性は尊重されなければなりません。

一方、臨床研修にはさまざまなニーズがあります。研修医がこうしたいと思うニーズはもちろんですが、患者さんが「こんなお医者さんでいてほしい」というニーズもありますし、社会が「こんな医師を育ててほしい」というニーズもあります。厚労省が定めている、全国共通の臨床研修の到達目標もクリアできるようにしなければなりません。

多様性を許容しながらこれらのニーズをバランスよく実現し、みなさんが研修に専念できるようにすることが、臨床研修のマネジメントだと言えるでしょう。そのための環境づくりをするのがプログラム責任者をはじめとする臨床研修病院の役割だと思っています。

年に一度、研修医のみなさんにプログラムの評価をお願いしています。厳しい指摘もありますが、それこそがプログラムを改善させてゆくヒントだといえます。限られた資源(人、物、時間)の中で、少しでもよいプログラムが実現できるよう、今日もあれこれ考えます。なかなかじょんのびさせてもらえません(笑)。

お知らせです。7月23日、24日の両日、上越市内で臨床研修指導医講習会を開催します。研修医の参加も大歓迎です。興味のある方は、当院臨床研修担当 rinsho@joetsu-hp.jp までご連絡をどうぞ。

 
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