初夏の教育回診h2-icon-diary

風薫る五月、の筈であったが、今年はAMIや重症下肢虚血の患者が多く、小生も本業が忙しい。おかげでこのコラムも少し間が空いてしまった。すみません。 

さて、昨日、本日の二日間にわたり、臨床研修上越・糸魚川コンソーシアム主催の教育回診が行われた。今回の講師は浦添総合病院の入江聰五郎先生。研修医のバイブルともいうべき、「バイタルサインからの臨床診断」の著者であられる。コンソーシアムを構成する研修病院から二十名ほどの研修医が集まり、昨日は糸魚川総合病院、本日は当院で、それぞれの研修医が自分の経験した症例をプレゼンテーションした。その内容に沿って、さまざまな切り口でディスカッションしながら、診断に向けての臨床推論をしてゆく、得難い機会である。

さて、当院の研修医たちには、どうように映ったのだろう?

  • -診断に至る考え方の筋道が面白かった。でも、自分ひとりではまだその道を描けそうもない。
  • 話題についていけない部分もあった。自分の知識が足りないことがわかりすぎて、へこんでしまった。でも、頑張らなくちゃと思えたのが収穫だった。
  • 前回の教育回診のときと比べて、内容が理解できたり、議論の先が予想できたりしたところもあって、少しは自分も進歩しているのかなと思った。嬉しかった。
  • 発言したいと思っていたが、参加者の数が多くて気おくれしてしまった。もう少し少人数でやれればもっとよかったかもしれない。
  • プレゼンテーションをしたが、自分は診断の正解を知っているので、みんながどんな意見を言うのか、どうやって診断にたどりつくのか、わくわくしながら話を聞いていた。プレゼンの準備は大変だったけれど、身体所見のところで「いい研修をしているね」とほめてもらえて良かった。楽しかった。
  • 楽しみにしていたが、期待どおりだった。まだまだ考え方も知識も不十分なので、もっと勉強しなきゃと思った。頭がパンクしそうになりました。
  • 難しかった。自分なりに一所懸命頭を使ったけれど、途中でフリーズしてしまうところもあった。もっと頑張らねば、と思いました。
  • 発言や質問をしている仲間を見ると、すごいなーと思った。人によって力量に差はあるけれど、施設による差はないと思いました。

さもありなん。何もないところに道を作るために、こういう機会を設けてトレーニングをするのである。失望することはない。自分の課題が見つかったり、頑張らなくちゃと思えたりしたなら、それが収穫である。今回の印象が残っているうちに、わが病院でも定期的にプチ教育回診をしようではないか。入江先生の足元にも及ばないが、小生も司会進行役が務まるように、一緒に勉強したいと思う。

この種の催しを開催するには、縁の下の力持ちが欠かせない。陰に日向に無理難題を解決してくれる、いつもすてきな笑顔のお二人、石坂さんと佐藤さんに心から感謝したい。ありがとう。そして、これからもよろしくお願いします。

さて、このコラムも一年が経過した。一部に熱心な読者もいるようで(?)、ありがたいことである。しかし、指導医目線の話題だけでは、学生さんや研修医諸君にはいささか食い足りないであろう。そのようなわけで、六月から、当院研修医たちにもコラムを書いてもらうことにした。さしずめ「子じょんのびたちの声」である。乞うご期待!

 
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