前立腺肥大症についてh2-icon-trivia

最近尿の勢いが弱い、トイレが近い、排尿後まだ尿が残っている感じがするといった症状でお悩みの方はいらっしゃいませんか。今回はこのような症状が現れる「前立腺肥大症」についてお話しします。

前立腺は男性だけにある生殖器の一つで、膀胱の出口に尿道を取り囲むように位置し、大きさは成人ではクルミ大といわれています。
前立腺が肥大すると尿道が圧迫され尿が出にくくなります。肥大の原因は高齢化と男性ホルモンの関与が示唆されていますがまだ十分に解明されていません。60歳以上の男性では半数以上に肥大が認められ、その四分の一に臨床症状が出現します。症状は国際的に使われている「国際前立腺症状スコア」により7項目の合計点数が0~7点では正常か軽症、8~19点では中等症、20~35点を重症と分類します。
(日本泌尿器科学会ガイドライン http://www.ebm.jp/disease/urinary/04zenritsuhidai/guide.html)

検査は肛門から指を入れ前立腺の大きさや硬さを調べる直腸指診、排尿状態を調べる尿流測定、前立腺や残尿をみる超音波検査などを組み合わせます。
治療は軽症から中等症の場合は前立腺や膀胱の筋肉をゆるめて尿を出やすくするα交感神経遮断薬などの薬物療法が中心となります。中等症から重症の場合は外科的治療が勧められます。尿道から内視鏡を入れ電気メスで前立腺を切除する経尿道的前立腺切除術が一般的ですが、レーザーやマイクロ波を用いる方法などもあります。

前立腺肥大症から前立腺癌に移行することはありませんが、近年前立腺癌も増加しておりますので、排尿に関し気になることがあればためらわずに泌尿器科専門医に御相談ください。

上越総合病院 泌尿器科 里見 定信

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