上越妙高総合診療専門研修プログラム
本プログラムでは、日本専門医機構の定める総合診療専門研修プログラム整備基準の理念を実現するために、具体的に7つの資質・能力(1.包括的統合アプローチ、2.一般的な健康問題に対する診療能力、3.患者中心の医療・ケア、4.連携重視のマネジメント、5.地域包括ケアを含む地域志向アプローチ、6.公益に資する職業規範、7.多様な診療の場に対応する能力)を獲得することを目指します。地域を支える病院において他の領域別専門医、一般の医師、歯科医師、医療や健康に関わるその他職種と連携して、地域の保健・医療・介護・福祉等の様々な分野におけるリーダーシップを発揮しつつ、様々な医療サービス(在宅医療、緩和ケア、高齢者ケア等を含む)を包括的かつ柔軟に提供できます。また、当院は総合診療部門において総合診療科を有しており、臓器別でない病棟診療(高齢入院患者や心理・社会・倫理的問題を含む複数の健康問題を抱える患者の包括ケア、癌、非癌患者の緩和ケア等)と臓器別でない外来診療(救急や複数の健康問題をもつ患者への包括的ケア)を提供することができる総合診療専門医の育成を目指します。
本プログラムでの研修を修了した総合診療専門医は、上越地域の地域医療に貢献できるのみならず、全国どこの地域においてもその使命を全うできる水準に到達することが期待されます。これらの目標を達成するために、上越地域の医療機関に広くプログラムへの参加を募り、一部は近隣や他県の医療機関の協力を得ながら、地域の総力を挙げて研修を行います。
新潟県の南西部に位置する上越地域は、北陸新幹線上越妙高駅を玄関口とし、2015年の日本創生会議の提言で、医療・介護に余力のある全国41地域のひとつに選ばれ、今後首都圏からの高齢者の移住先として注目されています。また上越地域は新潟県の中でも高齢化や過疎化が進んでおり、包括的視点からの医療ニーズがきわめて高くなっています。しかしながら急性期医療機関は専門分化しており、診療所や実地医家との連携も未成熟な部分があり、地域のニーズに応える医療が十分には展開されていません。国の進める地域医療再編を考慮しても、総合診療医の育成が地域全体の急務となっています。上越妙高総合診療専門研修プログラム(以下、本プログラム)は基幹施設である上越総合病院、ならびに連携施設の大部分が位置する、新潟県上越二次医療圏で主として展開される(一部は近隣の二次医療圏、すなわち糸魚川医療圏、魚沼医療圏の医療機関や、新潟大学医歯学総合病院、富山大学附属病院、北陸総合診療コンソーシアムに属する他県の医療機関等でも行われます)。
(3)年間
1年当たり(3)名(× 研修期間年数=総定数9名)
身分 | 常勤臨時医師 |
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給与 |
【月額】600,000円程度(賞与含む) 【手当】診療手当、超過勤務手当、当直手当 |
休日 |
土日・祝祭日、年末年始、夏期特別休暇1日、年次有給休暇(労基法に準ずる) その他休暇(新潟県厚生連就業規程に準ずる) |
社会保険の加入状況 | 健康保険、厚生年金、介護保険、雇用保険、労災保険 |
健康診断 | 2回/年 |
医療賠償保険制度 | 病院において加入/個人加入は任意 |
宿舎 | 必要に応じて斡旋 |
外部の研修活動 | 学会・研修会等への参加費用支給制度あり |
上越妙高総合診療専門研修プログラム管理委員会は、毎年7月からホームページで研修プログラムの公表や説明会等を行い、専攻医を募集します。応募者は9月30日までに下記の連絡先まで履歴書を添えてお申込みください。
同時に日本専門医機構のウェブサイトから専攻医登録、当プログラムへの応募を行ってください。
上越総合病院 教育研修センター
上越妙高総合診療専門研修プログラム 事務局 宛
〒943-8507
新潟県上越市大道福田616番地
電話:025-524-3000
E-mail:rinsho@joetsu-hp.jp
上越総合病院では、総合診療のサブスペシャリティ研修として、下記のプログラムを用意しています。