看護部 採用案内|新潟県厚生農業協同組合連合会 上越総合病院

看護師特定行為研修

上越総合病院 看護師特定行為研修(区分:術中麻酔管理領域・循環動態に係る薬剤投与関連)

【当院における看護師特定行為研修の基本理念】

少子高齢社会において、看護師の専門性やリーダーシップは、医療が提供される多くの場面で必要とされています。その求められる役割を果たすための人材育成が本研修の目的です。地域住民のニーズに応えることができ、医療の質向上に貢献できる看護師の育成を目指しています。

1.特定行為とは

特定行為とは、診療の補助であって、看護師が医師の作成した手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされるものとして定められた38行為のことをいいます。
当院では、区分別科目「循環動態に係る薬剤投与関連」5行為と「術中麻酔管理領域」10行為について、研修を行います。

【術中麻酔管理領域】

区分別科目 特定行為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連
  • 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
  • 侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 非侵襲的陽圧換気の設定の変更※
  • 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整※
  • 人工呼吸器からの離脱
動脈血液ガス分析関連
  • 直接動脈穿刺法による採血
  • 橈骨動脈ラインの確保
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 脱水症状に対する輸液による補正
術後疼痛管理関連
  • 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
循環動態に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
※当院では術中麻酔管理領域に呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連4行為を含んでいます。

【循環動態に係る薬剤投与関連】

区分別科目 特定行為
循環動態に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
  • 持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
  • 持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
  • 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
  • 持続点滴中の利尿剤の投与量の調整

2.到達目標

共通科目

  1. 多様な臨床場面において重要な病態の変化や疾患を包括的にいち早くアセスメントする基本的な能力を身につける
  2. 多様な臨床場面において必要な治療を理解し、ケアを導くための基本的な能力を身につける
  3. 多様な臨床場面において患者の安全に配慮しつつ、必要な特定行為を安全に実践する能力を身につける
  4. 問題解決に向けて多職種と効果的に協働する能力を身につける
  5. 自らの看護実践を見直しつつ標準化する能力を身につける

区分別科目

  1. 術中麻酔管理領域
    1. 医師の指示の下、手順書により、医療面接、身体所見及び検査結果等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、術中麻酔管理領域の特定行為ができるようになる
    2. 多様な臨床場面において、医師の手順書による指示を受け、実施の可否の判断、実施及び報告の一連の流れを適切に行うための基礎的な実践能力を身につける
  2. 循環動態に係る薬剤投与関連
    1. 多様な臨床場面において、持続点滴中のカテコラミン、ナトリウム、カリウム又はクロール、降圧剤、糖質輸液又は電解質輸液、利尿剤の投与量の調整を行うための知識、技術及び態度の基礎を身につける
    2. 多様な臨床場面において、医師の手順書による指示を受け、実施の可否の判断、実施及び報告の一連の流れを適切に行うための基礎的な実践能力を身につける

3.特色

特定行為研修では、実践的な理解力、思考および判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技術の向上を図る必要があります。そこで当院では、病棟だけではなくHCU、ER、手術室など幅広く研修の場を提供できるようにしています。
学修方法として、eラーニングによる自己学習に加え、学習日(時間)を設けています。学習の振り返りやリフレクション、講師への質問、受講者間の意見交換の場として活用できます。指導者(事務局)との面談もあり、進捗状況の把握や学びの環境の整備に役立てます。

指定研修機関の指定基準

  1. 特定行為研修の内容が適切であること
  2. 特定行為研修の実施に関し必要な施設及び設備を利用することができること
  3. 特定行為研修の責任者を適切に配置していること
  4. 適切な指導体制を確保していること
  5. 医療安全管理のための体制を確保していること
  6. 実習にあたり患者に対する説明の手順を記載した文書を作成していること
  7. 特定行為研修管理委員会を設置していること

上越総合病院の特定行為研修は上記の基準を満たしています

4.研修方法・研修スケジュール

受講者の研修予定

【共通】250時間(講義・演習・実習・試験)

講義はeラーニング(自己学習)

【共通】250時間(講義・演習・実習・試験)

【区分別】

1.術中麻酔管理領域
研修期間 2024年10月1日~2026年3月31日(共通科目含む)
研修時間 87.25時間(講義・演習・OSCE・試験)

1)術中麻酔管理領域

2.循環動態に係る薬剤投与関連
研修期間 2024年10月1日~2025年9月30日(共通科目含む)
研修時間 30時間(講義・演習・試験)

2)循環動態に係る薬剤投与関連

研修スケジュール

共通科目

  • 1科目に1~8日の演習および実習があり集合研修となります。概ね、月曜日または木曜日の午後に組み込まれます(指導者の都合により変更されることがあります)
  • 集合研修まで前提・関連科目をeラーニングで修了させておく必要があります
  • 学習日(時間)が設けられます

区分別科目

  • 1科目に1~2日の振り返りおよび演習があり集合研修となります。概ね、月曜日または木曜日の午後に組み込まれます(指導者の都合により変更されることがあります)
  • 集合研修の前後に、自己学習の時間を設けています
  • 実習は、区分別5行為についての症例実習を行います。実習日を設けるのではなく、勤務時間内に実施します

学修方法

  • 集合研修は1~4時間です。当院の受講生は職場長が勤務時間や業務内容を調整してくれます。希望を提出してください。他施設からの受講者につきましては事務局から所属施設に同様の依頼をさせて頂きます
  • 集合研修日には質疑に十分な時間をとり、受講者が理解できるまで指導します。補修が組まれる場合があります
  • 集合研修以外の学修は、余暇時間の自分の都合に合わせ計画的にeラーニングを用いて個別に学修を進めてください
  • 科目に応じて学習日(時間)を設けます。学修の場として、受講者同士や事務局との意見交換の場としても活用していただけます
  • 講義確認テストの成績などから進捗状況を確認し、理解度をもとに添削指導が受けられます。必要時、個別指導、補修授業も考慮します
  • 演習は講義で学んだ内容を基礎として、指導者のもとで議論や発表を行う形式の授業です。症例検討やペーパーシミュレーションによる学修です
  • 共通科目の実習は、講義や演習で学んだ内容を、模擬患者や受講生同士のロールプレイなど実技を中心に学修します
  • 区分別科目の実習では、指導者と共に同意を得た患者への行為の見学から始めます。指導者の監督下で始め、自律して実施できるように区分別5行為に各5~10例程度の症例で実習します
  • 受講者の理解度や進捗状況に応じ指導者が課題を課す場合があります
  • 研修方法や内容について相談やご意見を受ける窓口があります

医療事故対策

  • 安心して研修を受けられるように、医療事故時(業務上の行為により発生したすべての有害事象)の対応は新潟県厚生連のガイドラインに沿って、研修責任者が研修時の対応について策定しています

評価方法

  • 各科目の筆記試験は研修室に集合し、指導者の監督のもと紙面で実施します。
  • 科目ごとの筆記試験や演習の評価、実習の観察評価をもとに、研修目標に達しているか指導者が総合的に合否を判断します。

看護師特定行為研修の修了の要件

共通科目、区分別科目のすべてを履修後、看護師特定行為研修管理委員会の審査を経て、看護師特定行為研修の修了となります。修了式で特定行為研修修了証を交付いたします

看護師特定行為研修管理委員会
〈特定行為研修管理委員会委員一覧〉

氏名 所属名称 役職・役割
篭島 充 上越総合病院 病院長
藤田 亘浩 上越総合病院 副院長
朝日 丈尚 上越総合病院 副院長
田中 敏春 上越総合病院 副院長
亀田 茂美 上越総合病院 副院長
加藤 晋 上越総合病院 麻酔科部長
清水 崇 上越総合病院 内科部長
正印 航 上越総合病院 循環器内科医長
大堀 高志 上越総合病院 総合診療科部長
関谷 政雄 上越総合病院 病理診断科部長
山本 剛 上越総合病院 薬剤部長
高橋 慶一 上越医師会 上越医師会
岡村 典子 新潟県立看護大学 看護研究支援センター長
巻渕 隆夫 上越看護専門学校 学校長
浅井 千代子 上越総合病院 看護部長
丸田 直美 上越総合病院 副看護部長
斉藤 千夏子 上越総合病院 副看護部長
宮川 敬子 上越総合病院 副看護部長
齋藤 恵子 上越総合病院 看護師長
霜田 章子 上越総合病院 主任看護師
五十嵐 泰史 上越総合病院 事務長
佐藤 真由美 上越総合病院 教育研修センター課長

委員会での審議事項

  1. 看護師特定行為研修の計画に関する事項
  2. 看護師特定行為研修における受講者の目標達成状況についての評価に関する事項
  3. 看護師特定行為研修体制、整備に関する事項
  4. 看護師特定行為研修の募集、選考、研修支援に関する事項
  5. その他、看護師特定行為研修に関する事項

5.eラーニングについて

全日病SQUE看護師特定行為研修のユーザーID、パスワードは、開講式後配布いたします。パソコン、タブレット、スマートフォンから受講できます。

6.研修場所

原則として7階会議室です。
変更されることがあるため事前にご連絡いたします。

7.研修指導者

研修指導者一覧

氏名 診療科名または所属 職種等
篭島 充 循環器内科 医師・研修責任者
藤田 亘浩 外科 医師
田中 敏春 救急科 医師
亀田 茂美 腎臓糖尿病内科 医師
朝日 丈尚 麻酔科 医師
加藤 晋 麻酔科 医師
正印 航 循環器内科 医師
大堀 高志 総合診療科 医師
関谷 政雄 病理診断科 医師
清水 崇 呼吸器内科 医師
山本 剛 薬剤部 薬剤師
江口 裕子 薬剤部 薬剤師
宮川 敬子 看護部 看護師・看護師特定行為研修事務局
丸田 直美 看護部 看護師
村田 忍 看護部 感染管理認定看護師
峰村 奈津美 看護部 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
霜田 章子 看護部 皮膚・排泄ケア認定看護師
佐藤 留美子 看護部 看護師特定行為研修修了者
斉藤 真七人 看護部 看護師特定行為研修修了者
佐藤 光騎 看護部 看護師特定行為研修修了者
黒坂 結衣 看護部 看護師特定行為研修修了者
大塚 剛史 看護部 看護師特定行為研修修了者

8.シラバス

別紙参照

9.個人情報の取り扱い・同意書

上越総合病院は個人情報に関する法令を遵守し、研修受講者から取得する情報を以下のように取り扱います。

利用目的

  • 受講管理、成績管理、受講料情報管理
  • 授業運営、受講審査業務
  • 終了後の各種案内送付
  • その他、研修の管理・運営に関する業務に必要な事項を処理するため

個人情報の管理

受講者の個人情報は、法令及び新潟県厚生連個人情報取扱規定に則り、漏洩・滅失・毀損等が無いように安全に管理いたします

同意書の提出

個人情報の取り扱いについて同意する場合、「受講者の個人情報の取り扱いに関する同意書」(別紙)を提出していただきます

10.募集要項

2024年度 上越総合病院 看護師特定行為研修

1.研修期間 術中麻酔管理領域(2024年10月1日~2026年3月31日)
循環動態に係る薬剤投与関連(2024年10月1日~2025年9月30日)
2.研修区分 術中麻酔管理領域
循環動態に係る薬剤投与関連
3.募集人数 4人
4.募集開始日 2024年8月1日~ ※2024年度の募集は終了しました。
5.選考方法 1次選考:書類選考
2次選考:面接
6.応募資格
  • 看護師免許を有する者
  • 免許取得後、5年以上の実務経験を有する者
  • 看護職賠償責任保険に加入している者
7.出願書類
  • 受講願書 PDFWord
  • 履歴書 PDFExcel
  • 推薦書 PDFWord
  • 看護師免許証(写)
  • 看護師賠償責任保険契約控え(写)
8.募集要項 研修の詳細については、こちらをご確認ください。

11.研修受講者お問い合わせ・相談窓口

  • 相談窓口利用時間:原則として8:30~17:00(土、日、祝日を除く)
  • アクセス方法:メール、電話、郵送、直接のいずれも可

連絡先

e-mail fuku-bucho3@joetsu-hp.jp
TEL 025-524-3000(内線7379)
住所 〒943-8507
新潟県上越市大道福田616番地
担当者 副看護部長 宮川 敬子
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