病院長挨拶
病院長挨拶(2020年4月)
病院長 篭島 充
日頃は上越総合病院に多くのご理解、ご支援を賜りまして、ありがとうございます。
新年度の挨拶に先立ち、世界的に問題になっているCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関してお願いがございます。この稿を書いている時点では、幸い上越には感染者が確認されておりません。このまま収束に向かうことを願っておりますが、それには感染予防に向けたみなさまのご協力が決定的に重要です。
不要・不急の面会は避けていただくようにお願いいたします。やむを得ない場合も、10分程度の短時間にとどめてください(医師の病状説明など事情がある場合は、この限りではありません)。病院に入る際は、手洗いとマスクの着用をお願いいたします。37.5℃以上の発熱があるなど、体調不良の方は面会をご遠慮ください。病棟ではこれらの点について厳格な対応をいたしますが、ご理解をいただきますよう、お願い申し上げます。
また、このたびの一斉休校に際しては、職員の勤務継続のため、多くのみなさまに力を貸していただきました。おかげさまで職員一同、診療に力を注ぐことができます。心から御礼を申し上げます。
この件については今後も予断を許しませんが、当院は感染対策部門を中心に、状況に応じた迅速な対応を続けてまいります。適宜ホームページや院内掲示等で情報を発信してまいりますので、引き続きご理解、ご協力のほどお願いを申し上げます。
さて、年度が替わり、今年も多くの新人や転入職員を迎えることができました。新しい力は地域の財産であり、病院にとっては成長のための活力です。みなさまには暖かく見守っていただきますとともに、時には激励をいただき、応援を頂戴できれば幸いに存じます。
中でも特筆すべきは、医師が相当数増員になることです。その結果、腎臓内科、呼吸器内科、脳神経外科、膠原病内科、救急科などで診療体制が強化されます。とりわけ救急科については、県内屈指の救急救命センターで活躍していた医師が加わってくれることになりました。上越消防局がリージョンプラザ脇の河川敷に移転したため、救急医療における当院の役割がさらに大きくなるであろうことを考えると、まさに朗報です。
救急以外にも、すべての分野において、地域のみなさまの当院に対する期待が高まっていることを、ひしひしと感じております。上越地域の急性期医療を担う基幹施設として、それにしっかりと応えることのできる、患者さん中心で質の高い医療を実現できるよう、引き続き努めてまいります。どうか今後ともご支援、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願いを申し上げます。
八重桜 そちこちの灯に明るけれ
(山口青邨)
希望を感じる桜の歌とともに、良きことの多い一年になることを願っております。