病院長挨拶
病院長挨拶(2020年8月)
病院長 篭島 充
日頃は上越総合病院に多大なご理解、ご支援を賜り、ありがとうございます。
長梅雨が明け、気がつけばもう8月。ようやく真夏の日々がやってきました。もはや日常となった豪雨災害に加え、ここへきて新型コロナウイルスが再び勢いを増し、愉快ではない毎日です。みなさまも大変なご苦労をなさっていることと存じます。くれぐれもご無理をなさることのないよう、ご自愛ください。不幸にして体調を崩した方には心よりお見舞いを申しあげます。
この新しいウイルスが世界中の人たちにとって大きな脅威であることは、ご承知のとおりです。上越も例外ではなく、7月以降、第一波のときを越える数の感染者が発生しています。人の動きが止められない状況では、今後も増えてゆくのかもしれません。
新潟県でも、県庁の新型コロナウイルス感染症対策本部の指揮のもと、多くの医療機関が結束をして、PCR検査や感染者の受け入れなどの体制作りを強化しています。当院もその一員として、協力を求められています。
そのため、正面玄関の健康チェックをはじめ、病院にお入りの際には手洗いやマスク装着をしていただくこと、予定入院の患者様には入院までの健康管理、さらには全身麻酔手術前のPCR検査、面会制限など、さまざまな対策を行っております。これらはわたくしを責任者とする、院内の新型コロナウイルス感染症対策本部で検討を重ね、決定したものです。みなさまにはご面倒をおかけいたしますが、今は何より感染対策が優先されますので、何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一方で、院内各所に手指消毒液を準備し、職員に感染予防策を徹底しております。みなさまに安心して病院をご利用いただけるよう、感染対策本部以下一丸となって努めておりますので、どうかご安心ください。
ワクチンや治療薬の開発にはまだまだ時間がかかりそうですから、もう少しこのウイルスと向き合う日々が続きます。みなさまにおかれましては、引き続き三密を避け、急ぎでない外出はしない、人の多いところには極力出かけない、外出の際にはマスクを着ける、こまめに手指消毒や手洗いをするといった、感染予防のさらなる徹底にご協力をお願い申し上げます。
夏の上越では紺碧の空、群青の海が輝きます。お堀の蓮は清楚さをたたえ、わたしたちにさまざまなことを語りかけるかのようです。お盆が来て、墓参りの頃になると蜩(ひぐらし)が鳴き始め、やがて黄金色の稲穂がたわわに実ります。わたしはそんなふるさとが大好きです。思うに任せないことが多い日々だからこそ、変わらずに在り続けるもののすばらしさを忘れずにいたいものです。
今後とも上越総合病院を何卒よろしくお願い申し上げます。