新潟県厚生農業協同組合連合会 上越総合病院

初期臨床研修

2022年04月25日

こじょんのび便り!2022年第1号

           

研修医となり1年が経過しました。
病院の周りで咲き誇る桜や春の透き通る空気の中にくっきりと浮かび上がる妙高の山々を見ると、去年の春に期待と不安の入り混じる中で研修を開始したことを昨日のことのように鮮明に思い出します。この度、研修医として久しぶりに寄稿させていただくことになりました。
 
私の自己紹介をさせていただきます。生まれは新潟市で、他県の医学部を卒業して医師国家試験に合格したのちに、ここ上越で医師としての第一歩を歩み始めたばかりです。上越に住むのは初めてですが、上越の方々のあたたかさに触れながら、日々楽しく生活しています。(新型コロナウイルスの流行に伴い、いろいろなところに遊びに行ったりすることができないのは残念ですが…)
 
この1年を振り返ると、非常に壁にぶつかった1年でした。働き始めてから数ヶ月は研修医としての業務になかなか慣れず、分からないことが次から次へと出てきて、自分が数年後に医師としてバリバリと働くイメージが医学生だった時よりも更に湧かなくなってしまい、とても自信を無くしました。「自分は医師としての適性がない」と思い悩んだこともありました。その思いを指導医・上級医に打ちあけたことがあります。「向いていないと決めるのは時期尚早で、必ず自分に向いている分野が見つかる」、「できないことばかりに目を向けるのではなく、できたことにも目をむけよう」などいろいろな助言をいただきました。そういったお言葉にとても救われ、目の前のことに集中して前に進んでくることができました。さらに、同じ志の同期たちとも一緒に切磋琢磨しながら、悩みを共有して互いに支え合ってここまで歩んでくることができました。去年の自分と今の自分を比べると、少しは成長できたと実感します。
 
研修医としてはあと1年です。初めて採血した時の緊張感、初めて担当した患者さんに「ありがとう」と感謝された時の喜び、初めての救急外来でのたくさんの反省、全てを忘れずに、周りで支えてくださる方や患者さんに敬意の気持ちを持って残り1年を過ごしたいと考えています。私は小さい頃から剣道をやっているのですが、武道の考え方に「守破離」というものがあります。「守破離」とは武道などの修業における過程を示したものです。「守」は師や流派の独自な教え、型、技を確実に身につける段階、「破」は他の師や流派の教えについて考え、良いもの、望んでいる方向へと発展する段階、「離」は1つの流派から離れて、独自の新しいものを確立する段階と日本国語大辞典に記載があります。研修医の今の段階はもちろん「守」の段階です。指導医、上級医、同期、コメディカル、患者さんが私に日々様々なことを教えてくれます。それらをこれからの医師人生の基本として「守」っていき確実に身につけたいです。
 
また、今年はたくさんの後輩たちも入ってきてくれました。去年、先輩研修医の方々からたくさん教えてもらったように、自分がこの1年で教わってきたことや感じたことをできるだけ共有していけたらなと思っています。
 
最後になりますが、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


                              上越総合病院研修医 木村駿汰 

              ☆二年次のこじょんのびたち☆