新潟県厚生農業協同組合連合会 上越総合病院

初期臨床研修

2022年05月23日

こじょんのび便り!2022年第2号



梅雨までのひととき、鮮やかな新緑や初夏の風が清々しい季節となりました。2年の研修医生活がもう折り返し地点を過ぎたと思うと、時の流れの早さにはつくづく驚かされます。
 
私は今、出身大学の附属病院での短期研修に来ています。専門性の高い症例や治療の数々に大いに刺激を受けつつも、上越総合病院の先生方や医療スタッフの皆さん、研修医室の仲間たちが恋しい今日この頃です。
 
病院では、後輩たちの日当直業務が本格化している頃でしょうか。永遠に朝が来ないような気がした自分の初当直の夜のことが懐かしく思い出されます。 
救急診療は研修医の仕事の重要な柱のひとつですが、常に判断力・対応力が求められ、先も読めない現場は緊張の連続です。救急外来に向かう前はいつも、やる気と不安と恐れが混ざり合った何ともいえない気持ちでいっぱいで、いつまでも慣れることはないのだろうなと思います。
そんな業務ですが、勤務の終わりに日誌を書くのは個人的に大好きな時間です。無事に仕事を終えて安堵感があるというのももちろんですが、さかのぼってページをめくると同期たちの見慣れた筆跡が目に入り、研修医が日々診療のバトンをつないでいることを実感します。皆が頑張っているのだから自分も頑張ろうと思えるのです。同時に、連日の記録からは、多くの先生方が尽力し診療を支えてくださっていることが伝わってきて、感謝の念を覚えます。環境に恵まれているありがたみを噛みしめつつ、前回と比べて少しでも成長できただろうか、今回は何を学べただろうか、と自らを省みるひとときです。上越での研修に戻りまた救急外来で働く際には、初心に帰るつもりで真摯に取り組みたいと思います。
 
とりとめのない文章をどうまとめるか迷いましたが、前回担当の同期にならい、自分の座右の銘に寄せた思いを綴って結びとさせてもらうことにしました。
“Be confident, but be modest.”「自信を持て、しかし、謙虚であれ」
これは、高校時代の恩師が、離任式の挨拶で私たちに贈ってくれた言葉です。何か壁にぶつかるたびにこのフレーズに励まされてきましたが、医師としての道を歩み出した今、目指すべき姿を端的に表していると思えていっそう心に沁みるようになりました。
一刻を争う状況で適切な行動をとったり、診療の中で方針を決定したりするうえでは自らの選択に自信を持つことが必要ですし、多くの人と関わり成長していくためには謙虚な姿勢は不可欠です。一方で、当然ながら、自信が傲慢さに変わることがあってはなりませんし、行き過ぎた謙虚さが逃げの姿勢を生んだり他者の不安をかきたてたりするようでは、それもまた医師失格です。いかに両者のバランスを取るかが今後の課題だと感じています。寄せられる期待や伴う責任に見合ったはたらきができているのだろうか、と日々悩みは尽きませんが、持つべき自信を持てるように知識や技術の習得に励み、周囲への感謝や尊敬の念を忘れず過ごすことを心がけていくつもりです。
 
未熟で至らぬ点ばかりで、ご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。
 
                                  上越総合病院研修医 油谷頌子
                                
                ☆研修医勉強会の風景(症例検討会)☆


 
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