新潟県厚生農業協同組合連合会 上越総合病院

初期臨床研修

2025年04月23日

こじょんのび便り!2025年第15号


教育研修センターの方から「1年間を振り返る内容を書いてください」と言われ、自然とマッチングの結果発表の日のことを思い出した。
友達が続々と研修病院が決まっていく中、大手キャリアではない自分は、発表から30分経ってもなかなか結果を開けずにいた。ようやく画面を開いてみると、そこには「上越総合病院」の文字が。
嬉しさよりも、不安の方が大きかった。「当直、大丈夫かな」「先輩たちみんな真面目だし、自分、合わないかも…」そんなことばかり考えていた。
学生時代に1ヶ月、救急科で実習していたけれど、毎日「行きたくないな」と思っていたのも思い出した。そんなふうに感じていた病院で、これから働くなんて…(まあ、自分でマッチング出したんだから、今さら何言ってんだって話ですけど)。
顔合わせの日も、個性豊かな同期たちを見て、またちょっと不安に。
「仲良くできるかな。まあ、友達作りに来たわけじゃないし、うまくやっていくしかないか」。
でも、いざ仕事が始まってみると、意外と同期とも気が合って、「あれ、けっこう楽しくやっていけそうかも」と思えて、始まる前の心配はすぐに消えた。
先輩たちはみんな頼もしくて、大きな背中に安心感があった。
最初のローテは、忙しめの科。
患者さんはすぐに入れ替わるし、カルテの使い方すらまともに覚えていないのに、勉強しなきゃいけないことも山ほどあって、少しずつアップアップになっていった。
同期と2人で同じ科を回っていたけれど、その同期のシゴデキっぷりとやる気に圧倒されて、「これがこの病院に求められてる研修医なのか」と、やっぱり病院選び、間違えたかもと思った。
マイナス思考が重なって、毎朝「仕事に行きたくないな」と感じるようになっていた。
自分はマイナス感情を抱きやすいタイプだけど、行動力があるわけでもなく、休むという選択肢はなかった。
とにかく毎日、コツコツ患者さんのところに足を運び、コメディカルの方々ともちゃんとコミュニケーションをとることを大事にして、なんとか最初のローテを乗り切った。
もちろん、指導医の先生方や同期の助けも借りながら。
そんな感じで、あんまりいいスタートとは言えなかったけれど、それでも1年、ほとんど休まずにゆるゆると研修を続けることができた。
理想の研修医には程遠いけど、自分のペースで、少しずつ負荷をかけながら、あともう1年頑張ろうと思ってる。
4月になって、1年目が入ってきた。
偉大な先輩たちのように、自分もこの病院の研修医として恥ずかしくないように、後輩たちに頼ってもらえるよう、日々精進していきたい。

著:2年目研修医
編集:ChatGPT/2年目研修医

 
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