2015年04月18日
この春に医師国家試験に合格を果たし、4月よりここ上越総合病院にて臨床研修を行わせて頂いています。一日から数えて二週間余り、新人ナースさん達と一緒に学ぶオリエンテーションも終盤でいよいよ各科での病棟研修が始まって参りました。 初日は文字通り右も左もわからず(地域の中核病院の一翼を担っているため思わず迷子になる位大きくて沢山の施設があるんです!)緊張で肩がこわばって私達ですが、この頃は少しずつ新しい生活に慣れ、じょんのび先生にも「だんだん柔らかい表情になってきたね」と仰って頂けるまでになりました! 上越総合病院の優しく頼れる先生方や先輩研修医の先生、コメディカルの方、職員の方の温かな御支援のお蔭で充実した研修生活のスタートとなり、本当に嬉しく思います。 『衣食足りて礼節を知る』という言葉がありますが、こじょんのび風に言うと 『じょんのび足りて学びを知る』という感じでしょうか。 のびのびした研修をさせて頂く喜びを噛みしめると共に、患者さんへ医師としての責任を果たそうという自覚が芽生え身の引き締まる思いです。 もう一つ、じょんのび先生も折に触れて私達にお話しくださり、私も個人的に好きな言葉があります。 『患者さんから多くを学びなさい患者さんが君達の一番の先生なのだから』 大昔の偉大な名医ハリソン先生から脈々と受け継がれているこの言葉を、これからも忘れないようにしたいです。 上越地域の先生方、どうぞよろしくお願い致します!! 新米こじょんのび7名、短い期間ですが精一杯頑張ります!
2015年03月24日
3/20(金)に上越糸魚川コンソーシアム4病院で初期臨床研修を修了する研修医を送るセレモニーが開かれました。 研修を修了される先生方からは、上越地域での研修がとても充実していたと感謝の気持ちが多く聞かれました。 研修医の声は、後ほどお伝えします。 上越糸魚川コンソーシアム事務局
2015年03月24日
じょんのび先生とこじょんのび2名が東京が、全国から集まった医学生さんに当院の臨床研修について丁寧に説明してきました。 ブースに来られた方もそうでない方もぜひ一度、上越総合病院の見学実習に来院ください。 充実した病院見学をお約束します。 見学の申込みはホームページの病院見学申込サイトまたは、下記のメールアドレスへ直接どうぞ。 上越総合病院 教育研修推進室 梅澤真美子 rinsho-jimu@joetsu-hp.jp
2015年03月04日
慌ただしさに身をまかせ、お正月もバレンタンデーも過ぎ去って、はや三月になった。年をとると、光陰ジェット機のごとしである。 さて、前回のコラム以降の、研修医のためのイベントを振り返っておこう。 1月25日、糸魚川総合病院に出向いて、「診断戦略」の志水太郎先生のレクチャーに参加。これまでにはなかった切り口で診断に迫る、新鮮な内容であった。 2月1日、徳洲会奄美ブロック総合診療研修センターの平島修先生をお招きして、「上越糸魚川フィジカルクラブ」を開催。男子諸君はみんな裸になって、いい汗かいたねえ(笑)。 2月24日、亀田総合病院集中治療部の笹野幹雄先生の教育回診。今回はありがちな診断エラーをテーマにした症例を提示した。グループに分かれて活発なディスカッションができた。素晴らしいことだ。 1月31日、NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)主催の基本的臨床能力評価試験を受験。当院の研修プログラムを評価する手段の一つとして、昨年から受験料病院負担で研修医諸君に受験してもらっている。小生も試験監督をしながら、一緒に問題を解いてみる。結構難しい。先日採点結果が届き、当院基幹型二年生の平均点は、試験に参加した全国の研修病院のうち、何と第四位であった! 望外の快挙である。まあ、問題の当たり外れもあるので、あまり喜ぶのもよくない。とはいえ、昨年は全体の中ごろだったことを思えば、大きな進歩である。 さて、イベントばかりが研修ではない。日々の積み重ねこそが基本である。半年ほど前から、彼らがERで経験した症例を取り上げて、イベントに招いているゲスト指導医にならって、上越総合病院版プチ教育回診を始めた。持ち回りで症例を準備し、プレゼンをしてもらう。今は小生が司会役で質問を引き出したり、ディスカッションをコーディネートしたりしているが、いずれこの役回りも後期研修医や二年生にやってもらおうと思っている。ともあれ、数をこなすうちに彼らのプレゼンの要領が良くなり、ツボを心得た意見が増え、正しい診断ができるようになってきた。継続は力なりである。加えて、取り上げた症例の問題点を「意識障害」とか「胸痛」とかのコンセプトに集約すれば、レポートを書くときの参考になる。良いことばかりである。今後も継続して、当院臨床研修の目玉にしてゆきたいものである。 3月は卒業の季節だ。今年は6人の基幹型二年生が初期研修を修了し、それぞれの後期研修に巣立ってゆく。4月からは入れ替わって6人の基幹型と1人の協力型の、ピッカピカの新人がやってくる。3月20日は修了式である。昨年は涙、涙だったが、今年の卒業生はどんなメッセージをわれわれに残してくれるだろう。後輩たちは、どんな気持ちでバトンを受け継いでくれるだろう。そしてわれわれ指導医・指導者たちは、彼らの足跡をこの病院のよき伝統に高めてゆかなければならない。考えなければならないことがたくさんあって、じょんのびしている時間がないのである(笑)。ともあれ、卒業生についてのメッセージは次回をお楽しみに。 最近面白かった本。トマ・ピケティ「21世紀の資本」-富が一部の人に集中し、経済格差が拡大していることを詳細なデータで示している。経済学書であるが、世界的ベストセラーである。医療の現場にいると、較差拡大の結果か、日常の生活に苦しんでいる人たちが急に増えてきたことを実感する。その背景にある資本主義の問題と、それをコントロールする民主主義への希望が描かれている。ちょっと勇気をもらった次第である。 ではまた、次回。
2015年03月03日
2月24日上越総合病院にて笹野幹雄先生の教育回診がありました。 笹野先生は全国的にも有名な亀田総合病院から上越に来られました。 今回の教育回診で取り上げられた症例は、誰にでも経験しうる症例で、非常に勉強になりました。 笹野先生は診断への道筋を考えるヒントや今回の症例だけでなく、様々な症例にも適応できる考え方のフレームワークを我々に授けて下さり、大変参考になりました。 このような機会に出会えたのは上越や糸魚川で研修をうけていたからであり、研修医として冥利に尽きると思います。今後は、先生に教えていただいた考え方を活かして、医療に取り組んでいきたいと強く思いました。 笹野先生、本当にありがとうございました。 上越総合病院 研修医2年目 井上 悟
2015年02月10日
2月1日に上越総合病院で開催された、平島修先生による『上越糸魚川フィジカルクラブ』に参加させて頂きました。 お昼前から始まり3時間程度、身体診察の見方・考え方と実際の診察方法を勉強しました。まず全員の呼び方(あだ名)をつけることから始まり、所々で笑いがあるような、想像していた勉強会らしからぬ和気あいあいとした雰囲気でした。ただ講義を受けるだけでなく、実際の患者さんに似せて診察するため反復横跳びやスクワットをしたりと、頭も体も充実した一日でした。 知識として知っていることと現場で発見できることは違うことであり、その溝を埋める機会が得られたことはとても幸運なことだと思いました。日々の生活の中で少しずつ役立てられるように努力して行きたいと思います。 上越総合病院 研修医1年目 岩井由樹
2015年02月03日
皆様初めまして。新潟大学医歯学総合病院研修医1年目の木村浄土です。10月より協力型研修プログラムとして上越総合病院にてお世話になっています。 先日、2日間に渡る上越・糸魚川コンソーシアム主催の入江聰五郎先生による教育レクチャーに参加いたしました。初日にはまず糸魚川総合病院にてERレクチャーと教育回診、2日目は上越総合病院にて教育回診でした。 ERレクチャーは実際にERにおいて救急対応をチームごとに経験していきます。実際の臨床現場なので、どのような患者さんが来るかはわからないのですが、当日は交通外傷、気管支喘息発作、発熱、意識障害、偽通風発作など様々な病態について経験することができ、午後にはチームごとの症例について入江先生によるレクチャーを受けることができました。 教育回診では各日1症例について検討していきますが、入江先生によるレクチャーは単に疾患の診断をするのではなく、バイタルサインからのアプローチの仕方、そして鑑別診断、実際の対応、迅速な申し送りの仕方に至るまで、非常にわかりやすく講義して下さいました。2日間のレクチャーを通して自分の未熟さを痛感させられましたが、一方で今後の自分に必要な課題が見えてきました。日々の診療の中で今まで見過ごしていたサインにも考察を深めていくようにしていこうと思います。 研修医 1年目 木村浄土
2015年02月03日
初めまして。新潟大学医歯学総合病院協力型研修プログラムとして10月から上越総合病院で研修させていただいております、「こじょんのび」です。 1月25日に糸魚川総合病院で開催された『上越糸魚川コンソーシアム 志水太郎先生の教育レクチャー』に参加させていただきました。 午前中には実際の症例をもとに、小グループに分かれ病態を検討し、午後は『診断学』について志水先生の講義を中心に勉強することができました。研修開始から約10か月経過していますが、自分の知識不足を痛感したと同時に、たくさんの刺激を受けた1日でもありました。東京から来てくださった志水先生はじめ関係者の皆様、本当にありがとうございました。 今回、学んだことを実際の臨床の場面に生かしていけるように頑張っていきたいです。みなさま、今後ともご指導よろしくお願いいたします。 遠藤
2014年12月18日
例年より早い大雪に見舞われ、気が付けば年の瀬である。このところ諸事あわただしく、すっかりこのコラムもご無沙汰してしまった(すみません)。雪と格闘して腰痛を抱えつつ、久しぶりにPCに向かっている次第である。 この秋もさまざまな行事があった。「誰も教えてくれなかった風邪の診かた」の岸田先生にお越しいただき、抗生物質の使用法についてレクチャーをいただいた。「バイタルサインからの臨床診断」の入江先生には、例によって教育回診でご指導をいただいた。病院祭では職員や地域の皆さんを前に、皆で劇を披露してくれた。スモールグループディスカッションを通じて、医師のプロフェッショナリズムについて考えた。もちろん日々の研修は目の回る忙しさである。わが研修医諸君にとっては、濃密な時間だったに違いない。文字通りの「実りの秋」であっただろうか。 診療の合間に、ベッドサイドで研修医たちに質問をしてみる。「(寝汗を訴える患者さんについて)慢性炎症や悪性腫瘍などが隠れていないか、どうやって調べる?」といったふうに。皆さんなら何と答えるだろう。 「CTをとります。」と言うかもしれない。間違いではないが、第一選択ではない。 「身体所見をとります。」 そのとおり。でも、どのような所見を確かめたいというのだろう。漫然と診察していても、異常所見に気がつかないことはよくあることだ。 「病歴を確認します。体重減少とか、発熱とか、夜間の呼吸困難の有無とか。」 よいアイディアである。自分の頭の中に想定する疾患があり、それらに関連する徴候の有無を病歴で確かめる。その過程で鑑別疾患を絞り、身体所見でさらにその精度をあげる。検査はそれからでよい。そうすれば、いきなりCTをとらずとも、血沈、検尿、血算などの簡便な検査で検査前確率を吟味し、理論的で効率の良い診断へのプロセスをたどることができるだろう。 このような臨床推論の力を身につけてもらうことが、研修の大きな柱である。わが研修医たち。始めは何も答えることができなかった。当たり前である。半年を過ぎるころから、「CT」と答えるくらいのレベルになった。今の一年生は「身体所見」くらいのレベルだろうか。二年生は「鑑別診断を念頭に置いた、焦点を絞った病歴」の段階に達しているはずだ。君たちの進歩の跡は、そのままこれまでの研修の成果であり、第三者から見れば研修プログラムの評価であるということになる。 最近は臨床推論と同じような意味で、「批判的思考」という言葉を聞く。元はcritical thinkingという教育用語である。詳細まで正確にその意味を把握しているわけではないが、自分なりの判断基準を持ち、言われたことを鵜呑みにするのではなく、「本当にそうなのだろうか」と吟味しながら理解し、取り入れる学習姿勢を指す意味で用いられているように思う。教育回診も、日々の指導医とのディスカッションも、この批判的思考のトレーニングである。その産物として臨床推論の筋道が築かれる。 考えたら、それを実践する。うまくいけば、それが君たちの引き出しに財産として残る。成果が出なかったら、その原因や対策をもう一度批判的思考で考える。そして再度実践する。このような思考-省察-実践のサイクルを習慣づけることが進歩の鍵である。 「思考の整理学」の外山滋比古先生流に言えば、自分で考えることのできる人は、エンジンを搭載し、自分の意志に従って、自分の力で飛んでゆける飛行機である。それができない人は、どんなに美しく飛んでも、行く先を風に左右されるグライダーでしかない。 医療が直面する問題が複雑化し続ける今こそ、飛行機が求められるのである。挑戦しがいのある目標である。大晦日には、それぞれこの一年を振り返ろう。そして来年もともに励もう。きっとだよ。
2014年11月18日
11/16(日)レジナビフェア2014in金沢が開催され、当院もお隣の糸魚川総合病院と一緒に参加してきました。 やさしい口調で熱く語るプログラム責任者のじょんのび先生の横でちょっと緊張ぎみのこじょんのび2名が一生懸命に当院の説明をしてくれる姿が 印象的でした。 ブースに立ち寄っていただいた医学生のみなさん、病院見学を心よりお待ちしています。