2022年10月03日
この夏、病院見学、臨床実習に来られた医学生の皆様から頂いたアンケートの結果を公開いたします。 貴重なご意見と併せてご覧ください。 ・対象期間 令和4年4月~8月 ・アンケート回収数 69名 Q.大学名を教えてください Q.見学・実習を終えて当院で研修したいと思いましたか? Q.今回の見学・実習について全体的な満足度は? 良かった点 〇先生方がとても熱心に指導してくださり看護師の方々も私の手技の練習に付き合ってくださるなどとてもありがたかったです。 約2年間の実習の中で1番充実した1か月間だったと思います。 〇実践的な実習内容はもちろん、指導医と研修医の距離の近さ、そこから生まれる雰囲気の良さが印象的でした。 〇病院長をはじめ指導医・上級医の先生方が学生の意見を取り入れようという姿勢が感じられ学生や研修医に理解がある病院だと思いました。 〇学生が積極的に患者さんと関わる機会があり手技もやらせていただける点、昼食をお腹いっぱい食べさせてくれる点。 〇見学だけでなく実践できてとてもモチベーションがあがりました。指導医の先生からは丁寧にご指導いただき教わるだけでなく考える余裕も与えていただき学びが深まったと思います。 〇研修医の勉強会では研修医の先生方の活発な意見交換を見ることができ研修医全員で成長しようとする姿に感銘を受けました。 〇一日とは思えないほど濃密で学びのある時間を過ごすことができました。 〇総合診療科見学に来た学生全員に行っているというレクチャーがとても素晴らしいです。 〇屋根瓦式の診療・教育体制を見学できたこと 改善点 △たまたま1年目の先生のみのローテ時期でしたので2年目の先生方の救急での姿を見ることができなかった点が心残りでした。次回当直見学込みで改めて見学したいと思います。 △実習初めは外来と病棟の時間の使い方の理解がなかったため、午前中にできることをしておいた方が良いという説明があると良かったと思いました。 △午前と午後で複数の診療科を見学させて頂ければより嬉しく思います。 △学生宿舎(レオパレス)のWi-Fiが少し弱かったです。 より充実した見学となるようできる限り対応いたしますので、要望があればぜひお聞かせください。 ーー病院見学、オンライン見学のお申込みは ここをクリック ーー
2022年09月06日
8月27日(土)THE RESIDENT CIRCLE不識庵イベント 「ゴータムデシュパンデ先生による教育レクチャー」をオンラインで開催しました。 今回は糸魚川総合病院の研修医が症例を発表しながら、4グループに分かれてディスカッション をしました。 おもに英語で行われましたが、日本語を交えて和やかな雰囲気のなかで進められました。 次回はゴータム先生を上越にお招きして、オンサイトで開催できることを願っております。 参加された先生方、研修医・医学生のみなさんもお疲れさまでした。
2022年08月30日
研修医2年目も1/3を終え、初期研修医生活も終わりが見えてきた8月下旬となりました。 あっという間に時間は過ぎていくものですね。 それだけ、一日一日充実しているということなんだと思いますが、 日々みなさんに支えられながら研修をできていることに感謝しています。 最近は産婦人科をローテーションしました。 そこでは、帝王切開術を執刀しました。 帝王切開術とは手術で赤ちゃんをお腹から出産する方法のことです。 自らの手で羊膜を開け、破水させる時、大きな鳴き声とともにその子の一生が始まりました。 手術中は、次の手術工程で頭がいっぱいでしたが手術が終わり、びしょ濡れの手術着を脱ぐ時には、今までに感じたことがない感動に襲われました。 『虹の麓には宝物が詰まっている』なんて言いますが、その宝箱を自らの手で開けてしまった ような感覚でした。 このような貴重な経験を体験させていただいた先生方とメディカルスタッフの方々には感謝しかないです。 もちろん、産婦人科以外のローテーションの際もこのような一生の思い出に残る経験はたくさんさせてもらいました。 こじょんのび便りでは分量的に厳しいので割愛しますが、皆さん(特に医学生さん)には この宝箱を開けることを是非楽しみにしていてほしいです。 今は、座学で医学知識を学んでいる段階で苦痛かもしれませんが、研修医となればきっと その知識達が線を結び、宝の方角を指し示してくれます。 世はまさに、大海賊時代!!(笑) そんな、時代は初期研修の2年しかありません。 是非、当院で一緒に研修をし、たくさんの経験を見つけにいきましょう。 上越総合病院では個性豊かなクルー達が日々航海(後悔?)しながら成長しているので、 是非一度見学しに来てください!首を長くして待ってます! 麦わらのルフィーより 写真:8月7日(日)に行われたマイナビフェアでの風景
2022年08月05日
7月20日にCVC穿刺挿入シミュレータを使用して、セミナーを開催しました。 救急科鈴木先生にご指導いただき、研修医と医学生が参加しました。 はじめに鈴木先生から概要についてご説明いただき、 エコーの使い方や穿刺の方法を確認しながら、シミュレータでトレーニングを行いました。 今後も定期的にCVCのセミナーを開催予定です。
2022年06月14日
期待と不安の入り交じる中始まった初期研修もあっという間に2ヶ月が経ちました。 私はこの2ヶ月間、志望科である小児科で研修をさせていただきました。カルテの使い方にもまだ慣れない中、日々新しい知識を身につけていくことはとても大変でしたが、小児科の先生方の温かいサポートのおかげで楽しく充実した研修を送ることができました。 小児科での研修が始まって1ヶ月ほど経ったある日、外病院での外来研修から帰ってくると、私の机の上に1枚の紙が置かれていました。 紙に印刷されていたのは病院へ届いた一通のメール。 外来でファーストタッチさせていただいた3歳の女の子のお母さんからのものでした。 一緒に対応していただいた指導医の先生への感謝だけでなく、驚くことに私へのメッセージも書かれていたのです。 「娘の緊張をほぐそうと一生懸命診察にあたってくださり、患者の気持ちに寄り添ってくださる優しい先生でした。ぜひ今後の小児医療でのご活躍を期待しております」 この言葉を見た時、涙があふれそうになりました。 私は中学生時代、不登校でした。親に病院へ連れて行かれ、その都度事務的に原因を詰問される。自分が責められているようで、不登校の原因となった出来事を話せるほど心を許すことはできませんでした。 そんな中、ある病院の小児科を受診することになりました。どうせまた同じように詮索されるだけなのだろうと思っていましたが、小児科の先生は世間話を交えながら、温かく話を聞いてくださいました。子供ながらにこの人になら話してもいいと思えたのでしょう、泣きながら不登校の理由を打ち明けていました。そして原因を聞いてなお、「無理に学校に行く必要はないよ」と言ってくださいました。 この先生に会えなければ、確実に今の私はいないでしょう。生きてすらいないかもしれません。だから私はこの先生のような、患者さんの気持ちに寄り添える小児科医になろうと決意しました。 そんな私が、「患者の気持ちに寄り添ってくださる優しい先生」と言っていただけた。それも小児科の研修中に。 これ以上の喜びはありません。 このようなメールをいただけたのは、指導医の先生方の温かい人柄とご指導の賜物です。この場をお借りしてお礼申し上げます。 今回の出来事を胸に刻み、今後も患者さんに寄り添えるよう驕ることなく精進していきたいと思います。
2022年05月23日
梅雨までのひととき、鮮やかな新緑や初夏の風が清々しい季節となりました。2年の研修医生活がもう折り返し地点を過ぎたと思うと、時の流れの早さにはつくづく驚かされます。 私は今、出身大学の附属病院での短期研修に来ています。専門性の高い症例や治療の数々に大いに刺激を受けつつも、上越総合病院の先生方や医療スタッフの皆さん、研修医室の仲間たちが恋しい今日この頃です。 病院では、後輩たちの日当直業務が本格化している頃でしょうか。永遠に朝が来ないような気がした自分の初当直の夜のことが懐かしく思い出されます。 救急診療は研修医の仕事の重要な柱のひとつですが、常に判断力・対応力が求められ、先も読めない現場は緊張の連続です。救急外来に向かう前はいつも、やる気と不安と恐れが混ざり合った何ともいえない気持ちでいっぱいで、いつまでも慣れることはないのだろうなと思います。 そんな業務ですが、勤務の終わりに日誌を書くのは個人的に大好きな時間です。無事に仕事を終えて安堵感があるというのももちろんですが、さかのぼってページをめくると同期たちの見慣れた筆跡が目に入り、研修医が日々診療のバトンをつないでいることを実感します。皆が頑張っているのだから自分も頑張ろうと思えるのです。同時に、連日の記録からは、多くの先生方が尽力し診療を支えてくださっていることが伝わってきて、感謝の念を覚えます。環境に恵まれているありがたみを噛みしめつつ、前回と比べて少しでも成長できただろうか、今回は何を学べただろうか、と自らを省みるひとときです。上越での研修に戻りまた救急外来で働く際には、初心に帰るつもりで真摯に取り組みたいと思います。 とりとめのない文章をどうまとめるか迷いましたが、前回担当の同期にならい、自分の座右の銘に寄せた思いを綴って結びとさせてもらうことにしました。 “Be confident, but be modest.”「自信を持て、しかし、謙虚であれ」 これは、高校時代の恩師が、離任式の挨拶で私たちに贈ってくれた言葉です。何か壁にぶつかるたびにこのフレーズに励まされてきましたが、医師としての道を歩み出した今、目指すべき姿を端的に表していると思えていっそう心に沁みるようになりました。 一刻を争う状況で適切な行動をとったり、診療の中で方針を決定したりするうえでは自らの選択に自信を持つことが必要ですし、多くの人と関わり成長していくためには謙虚な姿勢は不可欠です。一方で、当然ながら、自信が傲慢さに変わることがあってはなりませんし、行き過ぎた謙虚さが逃げの姿勢を生んだり他者の不安をかきたてたりするようでは、それもまた医師失格です。いかに両者のバランスを取るかが今後の課題だと感じています。寄せられる期待や伴う責任に見合ったはたらきができているのだろうか、と日々悩みは尽きませんが、持つべき自信を持てるように知識や技術の習得に励み、周囲への感謝や尊敬の念を忘れず過ごすことを心がけていくつもりです。 未熟で至らぬ点ばかりで、ご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。 ☆研修医勉強会の風景(症例検討会)☆
2022年05月02日
先日(4/29)新潟大学脳研究所 脳神経内科の小野寺教授による脳神経疾患カンファレンスがハイブリット形式にて行われました。 脳神経疾患に対する苦手意識をなくし、神経所見の取り方のコツをわかりやすく教えていただくことができ、熱心にメモをとる研修医の姿も見られました。 まだまだオンライン中心の研修会がほとんどですが、工夫して学びの機会を増やしていければと思います。
2022年04月25日
研修医となり1年が経過しました。 病院の周りで咲き誇る桜や春の透き通る空気の中にくっきりと浮かび上がる妙高の山々を見ると、去年の春に期待と不安の入り混じる中で研修を開始したことを昨日のことのように鮮明に思い出します。この度、研修医として久しぶりに寄稿させていただくことになりました。 私の自己紹介をさせていただきます。生まれは新潟市で、他県の医学部を卒業して医師国家試験に合格したのちに、ここ上越で医師としての第一歩を歩み始めたばかりです。上越に住むのは初めてですが、上越の方々のあたたかさに触れながら、日々楽しく生活しています。(新型コロナウイルスの流行に伴い、いろいろなところに遊びに行ったりすることができないのは残念ですが…) この1年を振り返ると、非常に壁にぶつかった1年でした。働き始めてから数ヶ月は研修医としての業務になかなか慣れず、分からないことが次から次へと出てきて、自分が数年後に医師としてバリバリと働くイメージが医学生だった時よりも更に湧かなくなってしまい、とても自信を無くしました。「自分は医師としての適性がない」と思い悩んだこともありました。その思いを指導医・上級医に打ちあけたことがあります。「向いていないと決めるのは時期尚早で、必ず自分に向いている分野が見つかる」、「できないことばかりに目を向けるのではなく、できたことにも目をむけよう」などいろいろな助言をいただきました。そういったお言葉にとても救われ、目の前のことに集中して前に進んでくることができました。さらに、同じ志の同期たちとも一緒に切磋琢磨しながら、悩みを共有して互いに支え合ってここまで歩んでくることができました。去年の自分と今の自分を比べると、少しは成長できたと実感します。 研修医としてはあと1年です。初めて採血した時の緊張感、初めて担当した患者さんに「ありがとう」と感謝された時の喜び、初めての救急外来でのたくさんの反省、全てを忘れずに、周りで支えてくださる方や患者さんに敬意の気持ちを持って残り1年を過ごしたいと考えています。私は小さい頃から剣道をやっているのですが、武道の考え方に「守破離」というものがあります。「守破離」とは武道などの修業における過程を示したものです。「守」は師や流派の独自な教え、型、技を確実に身につける段階、「破」は他の師や流派の教えについて考え、良いもの、望んでいる方向へと発展する段階、「離」は1つの流派から離れて、独自の新しいものを確立する段階と日本国語大辞典に記載があります。研修医の今の段階はもちろん「守」の段階です。指導医、上級医、同期、コメディカル、患者さんが私に日々様々なことを教えてくれます。それらをこれからの医師人生の基本として「守」っていき確実に身につけたいです。 また、今年はたくさんの後輩たちも入ってきてくれました。去年、先輩研修医の方々からたくさん教えてもらったように、自分がこの1年で教わってきたことや感じたことをできるだけ共有していけたらなと思っています。 最後になりますが、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 ☆二年次のこじょんのびたち☆
2022年04月20日
新採用の研修医は、先週までフレッシュマンセミナーに参加しました。 スタートの4月1日は、総務課からの手続きやコンプライアンス、医療安全・院内感染、 プロフェッショナリズムなど、研修をオンラインで行いました。 その後、各部門での研修や看護部との合同研修が行われました。 研修指導者からのアンケートの感想は以下のとおりです。 ・少し緊張気味でしたが、真剣に話を聞いていました。 ・研修に対する積極性は良好でした。今後の活躍が期待されます。 ・受け身ではなく、自分から積極的に実習に臨んでおり質問も多くいただきました。 ・研修医同士でも確認し、情報共有していました。 ○看護部合同研修は、静脈関連・ポンプ管理、輸血の知識や看護ケアなども一緒に研修をしました。 ○新採用の職員全員で、防災訓練を行いました。
2022年04月11日
新採用の研修医10名(基幹型9名、協力型1名)を迎え、新年度がスタートしました! 去る4月1日に篭島病院長から研修医に辞令が交付されました。 新採用の他職種と一緒にフレッシュマンセミナーに2週間参加し、その後各診療科での 研修が始まります。