2023年12月25日
お待たせしました。 久々に研修医動画を更新しました。 今回は「救急科研修中のフィードバックの様子」をご紹介! 救急科で経験した症例を報告する研修医 積極的に参加する医学生さん そして大事なポイントをわかりやすく説明する指導医 の様子を動画にしました。 「救急外来で重要なこと」はなにか。。。ぜひご覧ください。 ↓↓画像をクリックすると動画がスタートします
2023年12月22日
フロントガラスに霜が降りている。 上越市の朝の車通勤の一角である。エンジンをつけ視界が晴れるのを待つ。晴れるまでの5分間が永遠のように感じ焦りを覚える。 「もう10分早く起きるべきだった。」しゅうぞうは苦笑いし、そう呟いた。 産婦人科の朝は早い。集合時間までに更衣を済まし、入れ替わりの多い病棟患者に一通り目を通しておきたいため、集合の30分前には病院につきたいのである。ところが意に反して今週から冷え込みが強くなりつい布団に吸い寄せられてしまうのである。 「布団が私を離してくれないのだ。」とりあえず布団に罪をなすり、車に乗り込む。 「何を寝ぼけたことを言っているのだ。」そう横やりをいれるのは学士殿である。学士殿は朝早起きし家事を万全にこなして余裕綽々で出勤するのであるからさすがである。 「年齢を重ねると朝に強くなるのだ。」と若干不機嫌になりながら、上越総合病院の駐車場に到着する。朝早くの出勤であるため、他の職員の車も少なく、駐車場はがらんとしており停め放題である。一番入口に近い場所に車を停め、病院内へ入る。言語聴覚士、オペ室看護師、教育研修センター職員など、廊下で挨拶をする顔も固定メンバーである。 研修医室に入るとまだ朝早いというのに、すでに2-3人の後輩がカルテに向かって仕事をしている。「おはようございます。」と皆、気持ちのよい挨拶を返してくれる。 「朝早いのにご苦労なことだ。ぜひ同期も見習ってほしいものだ。」早速、コーヒーを片手に、向上心の高い学士殿の突っ込みが入る。後輩達も愛想笑いを浮かべる。 更衣を終え、研修医室に戻ると、同じく産婦人科をローテしているゲーマーが到着する。「おはよう。」と軽く会釈し、尋常ならない速さで更衣を終えると一人さっそうと病棟へ上がっていく。遅れまい、と慌ててしゅうぞうも後をついていく。 朝のカンファレンス後、新生児の採血、病棟のオペ患者のルート確保が終わり外来までの間、研修医室で待機する。その頃になると他科の研修医も到着し始める。 「昨日の救外も忙しかったな。」そうカルテの前で救急患者一覧を見ながら救急外来患者の議論を始めるのは主席と学士殿である。主席は新潟大学をその言葉通り主席卒業後、研修医の試験でも全国1位の成績を収める、紛れもないエリートである。その主席と肩をならべ”Brain”と評される学士殿がコーヒーを片手に後輩達を巻き込んでオリジナル症例検討会を始めるのが朝の恒例風景である。 「昨日は一睡もできなかったよ。」やつれた表情で救急外来から研修医室に上がってくるのは来年外科への入局を決めたラパロである。ラパロは本人の意思とは反してよく患者を呼び込むのである。「引きのラパロ」と影で呼ばれていることもしばしばある。 しばらくすると、アナウンサーの席でピッチが鳴る。慌てて近くにいた後輩が電話を取り、「まだいらしていません。」と答える。総合診療科をローテしているアナウンサーに朝病棟看護師から指示の依頼が来るのはいつもの光景である。例年、師走に入るとご高齢の入院患者が殺到し、総診の受け持ち患者はパンクするのである。 程なくしてアナウンサーと金ちゃんがほぼ同タイミングで出勤する。「電話がありましたよ。」律儀に後輩が伝えにいき、「ありがとう、対応します。」と相変わらずのいい声でアナウンサーが応答する。 同期は全部で9人いるが、読影とアーミーは不在である。読影は志望科を迷った後、最終的には父の背中を追って放射線科に入局し、現在は地域医療研修中である。アーミーは研修前から乳腺外科への入局を決めており、一足早く来年度の職場である県立中央病院へ旅立ってしまった。同期が揃うことは今後ない。 「もうそういう時期が来たのか。」ぽつりと誰かがつぶやき、「何が?」と誰かが反応する。 「卒業」まで一瞬である。 CPCを補完する臨床検討会を開催しており、その様子です。
2023年12月06日
ACP研修を開催しました。講師は、総合診療科の大堀先生です。 研修医、看護師、MSW、医学生も参加しました。 患者さんの状態から、最も望ましいと思われる選択肢をグループで意見交換しました。 大堀先生を登場人物に見立てて情報を集め、さらにグループで意見交換しました。 各グループから意見が述べられ、私たちにできることを考えました。
2023年12月05日
昨日、研修医を対象に、安全で正しい採血のしかたを看護部よりご指導いただき 採血する際に注意するポイントや安全対策、針の捨て方などをしっかり再確認することができました。 看護師さんに教わりながら、シミュレーターで繰り返し練習中↓
2023年12月04日
2023.12.3 上越医師会主催 臨床懇話会に参加しました! 上越総合病院・新潟県立中央病院から各2名の研修医が自ら経験した症例を発表しました。地域の病院や医院、介護施設など医師会所属の先生方に日頃の研修の成果をお伝えする貴重な機会となりました。 当院の症例報告の抄録はこちらからご覧いただけます→ 抄録① 抄録②
2023年11月29日
イノベーションレクチャーを開催しました。2019年度以来3年ぶりの開催です。 11月29日(水)にえちごトキめき鉄道株式会社代表取締役社長鳥塚亮様より、 「ローカル線を上手に使って地域を活性化 これからのまちづくりのヒント」と題してご講演 いただきました。 職員が笑顔になる場面もありながら、明日からの業務を見つめなおすような講演会でした。
2023年11月22日
臨床研修では、予防医療の経験が必要です。 当院では保健所研修や予防接種の経験の場を設けています。 今回は、職員向けのインフルエンザの予防接種を担当しました。
2023年11月20日
研修医生活も気付けば残り4ヶ月半となりました。1年目は必修の内科を中心に研修し、2年目はそこで得た知識をもとに救急科、総合診療科、地域医療と外来をこなす研修が主でした。研修医主体で外来に取り組ませていただいたので、上級医の指示に従うだけではなく自身で方針を考える機会が多くとても勉強になりました。 外来は患者さんの主訴に合わせて鑑別疾患を想起しつつ問診して情報を集め、必要な検査を行い、それらをアセスメントし今後のプランを考えていくわけですが、これがやはり難しいと日々感じます。特にこの中でも最初の鑑別疾患を意識することが重要だなと思います。鑑別疾患として想定できていないと問診や診察、検査等が不十分になりやすく、検査していたとしても疾患の見逃しが生じやすいと感じます。 実際に自分も鑑別として挙げていなかった鼠径ヘルニアを見逃してしまいそうになったことがありました。当直中に腹痛で受診された高齢女性の方がおり、腹部診察上圧痛は軽度で全身状態は落ち着いていたため、各種検査をオーダーし検査結果待ちとして他の患者の対応をしていました。 この時意識して鼠径部まで見ていなかったため、CTの読影レポートが出るまで明らかにある鼠径ヘルニアに気付きませんでした。すぐ鼠径部まで診察し、鼠径部の膨隆と同部位の発赤を確認し、外科へコンサルトしました。当直中に偶然CTレポートがついたから良かったものの、それがなければ症状は軽かったためそのまま帰宅させて腸管を壊死させていたかもしれません。 混み合っていた当直中だったとはいえ、意識してないと明らかな異常ですら見逃すことがあるということを、身をもって体験した症例でした。この失敗から鑑別の意識が高まるようになり、2年目の外来研修をより良いものにできたと思っています。 今までの研修を振り返ると、何もできなかった1年目の入職当時から失敗を積み重ねながら少しずつ成長していったような気がします。そういった失敗ができる機会があり、失敗してもそのフォローやフィードバックが適切にある環境で初期研修ができていたことに感謝しています。 まだまだ至らない点が多くご迷惑をおかけすると思いますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
2023年11月16日
今週の研修医勉強会は株式会社ツムラさんより 「漢方薬の基本について」教えていただきました。 研修医や医学生さんも参加し、漢方薬の知識をぎゅっと詰め込んだ30分でした。
2023年11月13日
毎年上越保健所に出向き、保健や医療行政を学んでいます。 1年次研修医の研修の様子が11月11日(土)の上越タイムズ(地方紙)朝刊 に掲載されました。 消防署の通信指令室では、110番からの通報がどのように対応されるのか、シミュ レーション体験しました。 様々な施設で学んだことを今後に活かしてほしいと思います。