お知らせ
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2012年06月13日
セミナー情報研修医と医学生のための、体験型学習プログラムのお知らせ
日時・内容 日付 講師 会場・内容 平成24年7月14日(土) 水戸協同病院 NHK ドクターG出演 徳田安春先生 午後:糸魚川総合病院 講演会 平成24年7月26日(木) ~ 27日(金) 沖縄群星病院群 中頭病院チーフレジデント 笹野幹雄先生 26日(木)午後:糸魚川総合病院 レクチャー 27日(金)午前:糸魚川総合病院 教育回診 27日(金)午後:上越総合病院 教育回診 平成24年8月3日(金) ~ 4日(土) 沖縄群星病院群指導医 入江聰五郎先生 3日(土)午後:糸魚川総合病院 ミニレクチャー 4日(日)午前:新潟労災病院 教育回診 4日(日)午後:上越総合病院 教育回診 平成24年8月5日(日) 上越コンソーシアム指導医 新潟県立中央病院 シミュレーショントレーニング 参加費 無料(宿泊:病院が用意。交通費:無料上越コンソーシアムの内規による) 申込み 見学日の2週間前までに下記のいずれかにお申し込みください。 上越総合病院 総務課 佐藤 〒943-8502 新潟県上越市大道福田148-1 電話 025-524-3000 FAX 025-524-3002 e-mail: rinsho@jouetsu-hp.jp 糸魚川総合病院 総務課 石坂 〒941-8502 新潟県糸魚川市大字竹ケ花457-1 電話 025-552-0280 FAX 025-552-3819 e-mail: somu4@itoigawa-hp.jp 新潟県立中央病院 庶務課 佐藤 〒943-0192 新潟県上越市新南町205 電話 025-522-7711 FAX 025-521-3720 e-mail: shomu@cent-hosp.pref.niigata.jp 新潟労災病院 総務課 猪狩 〒942-8502 新潟県上越市東雲町1-7-12 電話 025-543-3123 FAX 025-544-5210 e-mail: s-kakarityou@niirou.jp
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2012年06月07日
レジデント日記クリニカル・クラークシップ
この時期になると、医学生が大学のカリキュラムの一環として病院に実習にやってくる。クリニカル・クラークシップと呼ばれるこのシステムは、今や全国どこの大学でも取り入れているようだ。 思い起こせば四半世紀の昔(古い話ですみません)、小生が在籍していた某大学で、全国に先駆けてこのカリキュラムが行われていた。小生も医学部六年生の一学期を、まるまる学外で過ごしたものである。大学が契約した東京都内、関東地方の病院の中から行き先を選び、内科、外科、小児科、産婦人科、精神科をそれぞれ一、二週間ずつあちこちローテーションした。そのほかに、世界中どこへ行ってもよい、electivesという期間もあった。 この間は同級生と会うこともなく、一人である。旅から旅で、次々と新しい病院に移動してゆく。不安を抱えながら、行く先々で医療の生々しい現実に圧倒された。医者になる覚悟を決めた日々であると言ってもよい。ちなみに当時は卒業後母校の医局に入局するのが普通であったが、小生はelectivesで訪れた病院を研修先に選んだのである。 さて、当院に実習に来ているC君である。大学で呼吸器内科、腎臓内科の研修を指示されてきたとかで、それぞれの指導医に頼んでスケジュールを組んでもらった。余った時間はERに出たり、研修医のレクチャーに参加してもらったりして過ごしている。物怖じせずはっきりと発言するし、人の目を見て話ができる。よく呑み、よく食べる。なかなか見どころがある。先輩研修医たちと談笑しているのを見ると、来てもらってよかったな、と安堵する。嬉しい。 そんなC君、職員検診の時期と重なったこともあって、その先輩研修医たちの採血を行う機会に恵まれた。先輩たちの温情に感謝、である。彼らの前腕にはいくつかの皮下血腫ができていたようだが、それは問うまい。ついでに小生の採血もしてもらった。酒精綿で皮膚を消毒し、「痛いですよ」と声をかけ、入ってくれと念じつつ、そっと針を進める。ひとたび血液の逆流があれば、針が抜けないように震える指で支え、シリンジを引く。その調子だ、がんばれ、と心の中で応援する。 思えば小生も、クラークシップで静注を何回か経験させてもらった。ぶるぶると手が震えて、どうにもならなかった。患者さんの罵声を背中に浴びながら、半泣きで病室から逃げ出したものである。 前回、医者には経験が必要だと書いた。若いときの経験はとりわけ大きな意味を持つ。少年の目に焼き付いたスタジアムの輝きは、生涯その心に刻まれ、彼をメジャーリーガーにのし上げるだろう。教室から外に出て、第一線の病院で、現場の風に吹かれてみよう。新しい視界が開けるはずだ。 次はあなたに会えるかもしれない。楽しみにしています。どうぞ、よしなに。
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2012年06月05日
レジデント日記二つのE
このコラムを読んだ某女史から、「小生なんて、お年を召した方の文章みたいですねー。」と、実に素直な感想をいただいた。ついでに「もっとこんなことを書けばいいのに」と教育的指導があり、ありがたくそのお言葉を頂戴した(内心少しばかりムッとしたけれど)。 じょんのび先生は照れ屋なのである。私とか僕とか、よう言わんのです。そんなわけで、小生と書くことにしている次第。辞書を引くと、「自分と同等か目下の人に、自分をへりくだっていう言葉」だそうである。読者のほとんどは研修医や学生のみなさんだろうから、まあ、よかろう。ということで今後も小生で勘弁してください。ついでながら、昔の文士風の文体は意図的なものであるので、これも何卒ご容赦のほどを。 前置きが長くなったが、忠告を容れて(笑)、今後しばらくは当院の研修医について、その日頃の様子を書いてゆこうと思う。まずは今朝の患者さんのことからである。 高齢男性が胸痛と呼吸困難で救急搬送されてきた。研修医のA先生、初期研修を終え、循環器の後記研修を始めたB先生と一緒にERに向かう。すでにラインが確保され、高流量酸素が流れている。手足は冷たく、脈は小さい。呼べば返事をするが、もうろうとしている。高血圧で治療中なのに、血圧は70台、モニター心電図は幅の広いQRSの心房細動で、心室性期外収縮が頻発している。 この状態を一言で表現できますか。A先生はわかっていた。そう、ショックである。では、ショックの原因は。突然の発症で胸痛があるから心原性ショックでは、とB先生。十二誘導心電図をとる。「II、III、aVFで少しSTが下がっているみたい」とA先生。「脚ブロックでもないのに、QRS幅が広いですね。心エコーとりましょう」とB先生。左室の広範囲にわたって壁運動が著しく低下している。緊急カテですね、とB先生。一日の長がある。 もう一度心電図を見てみよう。STが下がっていたら、上がっているところがないか探すことだ。I、aVLで少しSTが上がっているだ ろう。きっと左主幹部が詰まったAMIだ。VFになる前に対応しよう。除細動器のパッドを貼って。カテ室へ。急いで!-これがそのとき指導医の考えていたことである。 カテ室に運ぶ。PVCは増え続けている。IABPを駆動させる。冠動脈を映す。予想通りの左主幹部閉塞である。PCIに移る。血栓吸引をして、ステントを入れる。詰まっていた先に、再び血液が流れだす。生きよ、という願いが込められているかのように。 ER到着から血行再建まで30分程度であった。依然重症ではあるが、一つのヤマは越えた。よく生きて病院にたどりついたものだ。VFに陥ることなく辛抱してくれた。まさに紙一重である。患者さんに感謝する。 EBM(evidence based medicine)という。エビデンス、すなわち科学的データに基づいた医療をせよという意味である。学生時代はたくさんのエビデンスを習ってきたことだろう。しかし、EはexperienceのEでもある。経験を積むことなしに、臨床医の進歩はない。AさんとB君、そして指導医との間にあるのは、この経験の差である。若いうちは、とにかくたくさん患者さんを診ることである。豊富な経験が、先を見通す望遠鏡を与えてくれるのである。 ICUに帰室して、Aさんが言った。「何をカルテに書いたらいいのか、何を質問すればいいのか、さっぱりわかりませんでした。」ドンマイ。その目で見てきたのだから、大丈夫さ。 夜、帰り際に様子を覗きにゆくと、患者さんの傍らにAさんとB君がいた。血行動態のデータを検討しながら、治療方針を話し合っている。彼らの将来は明るいに違いない。
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2012年05月21日
レジデント日記時間の使い方
五月も半ばを過ぎた。肌寒かった今年の春であるが、もはや初夏の陽気である。 このコラムをスタートして三週間が経った。開始にあたり、二週間に一回は原稿を書くと公約をしたのだが、すでに約束違反である。断じて小生の怠慢ではない。忙しいのである。 循環器を専門にしているので昼夜を問わず診療があるし、副院長業務などという役職に就いているので、四六時中PHSは鳴るわ、書類を見ろと言われるわで、朝から晩まで休憩時間というものがない。ぶっちゃけた話、研修医の指導どころではないのである。 しかし、それを言っては身もふたもない。どの病院でも、良い指導医ほど忙しいのである。そんな中で何とかやりくりして研修医の役にたちたいと思っているのですよ。 というわけで、研修医も考えなければならない。指導医の限られた時間の中で、研修の成果が挙がるように工夫をするべきである。 しっかり勉強をしてほしい。当然のことである。その日にやったこと、失敗したこと、指導されたこと、感じたこと。その日のうちにこれらを片づけて、必要なことは調べておいてほしい。その過程で疑問点を整理し、指導医に聞きたいことをリストアップしておいてほしい。そうやってフレッシュな気持ちであしたを迎えるのである。 修行中の身にとってはあたりまえの態度だが、きちんとできている研修医は稀有である。机の上の散らかり具合がそれを証明している。 容易なことではないかもしれない。しかし君たちが独り立ちしたら、今の数倍の仕事をこなさなければならなくなるのだ。学生時代のチンタラと時間を無駄にする習慣を、きびきびとメリハリがあり、ビビッドな習慣に改めなければ早晩行き詰まってしまう。 一日は24時間であり、これは平等である。しかしながら、24時間もあると思う人と24時間しかないと考える人とでは、未来は大きく異なるのである。
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2012年05月15日
患者サポートセンター便り地域連携センター便り 春号(2012.5)
目次 新年度始動 新任医師のご紹介 放射線治療講演会について 上越総合病院福祉関連部門の紹介 地域連携センター紹介 地域連携センター便り 春号(2012.5)
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2012年05月07日
レジデント日記4月も末日
4月も末日、世は黄金連休の真っただ中である。小生はと言えば、朝から日直である。昨日はeレジフェアで東京であった。今さらながら、指導医の毎日は過酷である。普通に休める人たちがいささか羨ましい。 一緒に仕事をするのは2年目に入った研修医のP嬢である。連休中研修医は休んでもかまわないことにしてあるが、勉強したいからと名乗り出てきた。休みのたび二日酔いでいたかつての自分を思い出すと、頭が下がる。 そんなわけで、気合が入る。高齢女性、下腹部痛である。数日前にも受診し、CTが撮ってある。腹痛の原因になるような異常はない。問診しても要領を得ない。 さあ、どうする。P嬢にささやく。ACLS-EPコースで学んだことを思い出そう。BLSサーベイとACLSサーベイをする。会話が出来ているから大丈夫だ。ラインをとって、モニターをとって、必要なら酸素を流して安全網を敷こう。それからバイタルを見よう。P嬢が言う。徐脈ですね。 もう一度情報を集める。昨年受診したとき、腎機能障害があった。CTに尿路結石が映っている。水腎や尿路感染がかぶって、腎不全が進行して高カリ、ってストーリーもあるかもしれないね。などど話しながら検査をオーダーする。心電図をとる。 何だかわからず検査をオーダーするのと、病態に関する思案の先のオーダーとでは、月とスッポンである。 はたして、9mEq/Lに達しようかという高カリウム血症である。心電図はQRS幅が広がり始めている。もうこちらのものである。カルシウムを打って、透析担当医に連絡して、メイロン、ラシックスを投与する。 腹痛という切り口だけでは、この患者をVFにしていたかもしれない。徐脈に気がついたところから、正解への道が開ける。まずは五感を総動員して注意深く身体所見をとることである。見つめなければ見えていても見えない。知らなければ見えていても気がつかない。基本はいつもシンプルである。 夕方、ICUに立ち寄る。患者さんは元気である。一方P嬢はぐったりとしているが、満足げである。新しい経験が彼女を高みに押し上げた。熱意は無駄になることがない。よかった。
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2012年02月14日
患者サポートセンター便り地域連携センター便り 新年号(2012.1)
目次 新年のご挨拶 外来化学療法センター 診療科担当医師 地域連携センター便り 新年号(2012.1)
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2012年01月24日
お知らせ皮膚科よりお知らせ
皮膚科へ受診中の患者さまへ このたび、3月9日(金)にて、土屋和夫医師が退職となります。 その後は、皮膚科常勤医師が不在となり、非常勤医師による週2日の診療となります。 皮膚科受診中の患者さまには大変ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解いただきたく、お願い申し上げます。 当院における今後の皮膚科診療については、以下のとおりとなります。 週2日(火曜日と木曜日の午後)、完全予約制にて行います。 診療開始時間 15:00 受付終了時間 16:30 現在皮膚科受診中の患者さまで、引き続き当院での診療をご希望される方が対象です。 初診患者さまについては、他の医療機関を受診いただくようになります。 診療待ち時間が長時間に及ぶ可能性があります。 くすりをご希望される場合も、皮膚科診療日にて処方いたします。 再来予約については、皮膚科外来窓口にて行います。電話でのお問い合わせについては、13:00~16:00(休診日を除く)にて受付いたします。 入院中の患者さまの皮膚科診療については、従来どおり皮膚科診療日にて行います。 今後も早期の皮膚科常勤医師確保について、病院として全力で取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたく、お願い申し上げます。 上越総合病院
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2011年11月29日
患者サポートセンター便り地域連携センター便り 18号(2011.11)
目次 新施設開設のご挨拶 上越総合病院のICU開設からの1ケ月 化学療法室稼働し始めました 生殖医療センターのご案内 新任医師のご紹介 2011年病院祭 診療科担当医師 地域連携センター便り 18号(2011.11)
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2011年09月06日
お知らせ不妊内分泌外来が「生殖医療センター」に変わります。
10月3日より、不妊内分泌外来が「生殖医療センター」と名称を変え、新たにスタートします。 それに伴い外来担当表を変更します。 関連リンク 外来診療時間・担当医