お知らせ
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2013年09月02日
レジデント日記循環器内科 時々 皮膚科
気付けば8月も終わり。いよいよ循環器内科の研修が始まりました。 朝7時頃からの、じょんのび先生との回診で一日が始まります。 「脈の大きさは?」 「末梢は?」 「呼吸は?」 「dry? wet?」 「この音があるな。聞こえるね?じゃこの人の病態はどうなっていると思う?」 「病態生理をよく考えるんだよ。」 矢継ぎ早に質問が飛んでくるので常に頭はフル回転です。一時間ほどの回診の間に大量の情報が飛び交います。知らない事だらけで、ついていくのは大変ですが、先生方は丁寧に教えて下さるので、毎日の朝回診はとても楽しいです。すこしでも先生方の議論についていけるように頑張らねば。 木曜日は週一度の皮膚科研修の日。 循環器の朝回診の後、皮膚科新患外来の問診と簡単な診察、病棟往診を一緒にさせて頂く事になっています。皮膚科は自分もお世話になっているので痒さで苦しむ患者さんの気持ちがよくわかります。ただ、病気については…もっと精進します。往診では主に褥瘡処置などを行います。 循環器でも皮膚科でも学ぶ事が沢山あり、宿題がどんどん積っていく日々ですが、最近の頭痛の種は病院祭での出し物。何やろうかな…。 こんな毎日を送っているこじょんのびでした。
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2013年08月27日
レジデント日記診察中
研修医になって早いもので5か月です。 なかなか思うように知識・技術が身に付きませんが、それでもほんの少しずつですができること増えている気もします。 最近困っていることは口癖です。「一応」「とりあえず」「という感じ」… 自分で患者さんと話している言葉を聞いているとこういった単語をやけに使いすぎています。不確定要素あるなかで断定難しいことが多いですし、こういった言葉が適している場面も多いでしょうが、「一応?とりあえず?感じ?って何?!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。日ごろからちゃんと突き詰めて考えてない姿勢が出ているのだろうなぁと反省中です。 言葉づかい一つとってもなかなか身に付きませんが少しずつ、少しずつ勉強していこうと思っています。
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2013年08月19日
お知らせNARS-J2013が盛況のうち無事終了!
参加された医学生さんからメッセージが届きました! 【医学生Aさん】 教育回診やセミナーの場で臨床の知識をご指導いただき、後期の実習が待ち遠しくなるくらい勉強のモチベーションを上げてくれる有意義な機会となりました。 【医学生Bさん】 実際に参加してイベントを通じて互いに刺激し合って勉強する姿勢、熱心な先生方の指導、アットホームな雰囲気に惹かれました。 【医学生Cさん】 見学とセミナーは充実した3日間でした。先生方のいきいきとした姿を見ることができて上越総合病院での研修により興味を持っています。
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2013年08月06日
お知らせ医療安全講演会・教育研修推進室開設記念講演の報告
想定外を生き抜く力 -大津波から生き抜いた釜石市のこどもたちの主体的行動に学ぶ- 7月22日(月)群馬大学理工学研究院 教授・群馬大学広域首都圏防災研究センター長 片田 敏孝先生より防災についてのご講演を頂きました。 主な内容としては、 上越市で起こりうる津波被害 日本海側津波の特徴について 1)地震規模の割りに津波が大きい 2)地震発生後、早期に到達する 3)繰り返し何回も到達する 3.11東日本大震災 何が問題だったのか Key-Wordは想定外 想定にとらわれ過ぎた防災:想定を超えた → 想定が甘かった → 想定を見直す しかし、想定外力を無尽蔵に上げることが本質なのか? 大津波から生き抜いた釜石の子供たちに学ぶ 「正しく恐れる」:いつか津波は来る。しかし、常に恐れる必要はなく、その日その時だけしっかり避難する。 釜石市での防災教育 ~地域に災害文化を根付かせる~ 1)津波は「いつか必ず来る」 2)しかし、津波警報がでても避難しないことが常態化していた 3)子供たちへの防災教育・・・災害文化再生プロジェクト 10年経てば大人になる、さらに10年経てば親になる。高い防災意識が世代間で継承される。 〈感想〉: 防災の一義的な目的は災害ごときで人を死なせないことである。 避難時における三原則としては、1)想定にとらわれすぎないこと、2)最善を尽くすこと、3)自らが率先して避難すること。その姿を見て、他の人も避難する。 大自然の猛威の中でできることは、生き抜く為に自分で判断し最善を尽くすことが最も大切であることと、防災教育の重要性を改めて認識しました。 医療現場でも患者の急変など想定外のことは起こりうる、マニュアルやガイドラインを参考にすることは基本であるが、実際そのような場面に遭遇した時にはマニュアルに頼り過ぎないよう日々研鑽を積んでいくことが我々には大切なことであると感じました。 教育研修推進室 近藤(検査科)
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2013年08月05日
レジデント日記生まれいづる悩み
暦は八月になったというのに、当地ではまだ梅雨空け宣言を聞かない。それどころか近隣では豪雨で被害が出ている有様である。被災されたみなさまには心からお見舞いを申し上げたい。それにしても、夏の青空が恋しい日々である。 さて、このホームページにもアップされているように、七月に二度、外国人講師を招いて教育回診を行った。今月も亀田総合病院集中治療科の笹野先生を招いて、合宿教育回診が行われる。研修の夏、である。 一年目の研修医に、その際に配布する資料を作成してもらっている。彼らが経験した症例を、主訴、病歴、review of system、身体所見、問題リスト、というふうに、整理してまとめる作業である。そこには当然臨床推論が必要である。彼らの原稿を添削するのは、小生の仕事である。いろいろと感じることがある。 彼らの草稿ははっきり言って拙いものである。たくさん赤ペンを入れる。それを見た彼らは多分がっかりするのであるが、間もなく一念発起して、修正稿を持ってくる。小生がまた赤ペンを入れる。この繰り返し、いわば根競べである。 とはいえ、みんなが読む資料だから、自分の知識や考え方が露わになる資料だから、彼らは一所懸命である。何とか完成する。当日は参加者から忌憚のない質問が飛ぶ。冷や汗をかき、ときには指導医に助け舟を出されながら、回診が終わる。開放された彼らに、とびきりの充足感が待っている。努力が報われる瞬間である。 本来であれば、学生時代にこういう作業を繰り返し、卒業する頃には楽勝で出来るようになっているべきものであろう。医学教育の貧困さを思う。だが、ないものねだりをしても仕方がない。線路がなければ工事をして新たに敷設するのみである。荒地を開墾するような作業だから、楽ではないに決まっている。だが、それを越えなければ進歩はないのだ。 四月に立案した研修カリキュラムを変更したいという輩が現れるのもこの時期である。数か月間の医師としての経験を経て、彼らのベクトルにも若干の修正が必要になるのだろう。Tailor madeなプログラムを売りにしている当方としては、変更に支障はない。変えたいということは、進歩して俯瞰できる世界が広がったのか、現状に不満足で焦りがあるかのいずれかであろう。何かが足りない、このままでいいのかという思い、生まれ出づる悩みが彼らを駆り立てる。 研修医が指導医やコメディカルにフィードバックを受けている場面を数多く見かけるようになるのも、この時期である。談笑していることもあるが、かなり厳しい口調で注意を受けているものもある。愉快なことより、心に痛いことの方が多いだろう。悩みは尽きないはずである。 教育とは、人の考え方を変え、結果として行動を変えることだという。だとすれば、それを受ける側は、当然変わってゆかなけれなならない。目標を変える必要はないが、そこに至るプロセスを変える。考え方を変える。勉強法を変える。習慣を変える。こだわりを捨てる。 さなぎが脱皮するように、あるいは子供の成長痛のように、変えることには痛みを伴う。だが、それを受け入れなければ、進化の扉は開かないのである。ダーウィンは言った。適応してゆく(必要に応じて自身を変えてゆく)ことが出来る生物が生き残るのだ、と。 君たちはまだ気づいていない。自分たちが少しずつ変わっていることを。自分の目に映る世界が広がってきていることを。小生には、君たちの表情が凛々しくなってきたのがよくわかる。心配はいらない。これからも、ともに励もう。
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2013年07月31日
お知らせ胃がんリスク検診(ABC検診)
血液検査で“胃がんのなりやすさ”がわかります! ピロリ菌に感染しているかどうか(ヘリコバクター・ピロリ抗体価検査) 胃粘膜の萎縮があるかどうか、その程度(ペプシノゲン検査) この2つの検査の組み合わせで、結果をABCDの4群に分類し胃がんリスクを判定します。 ※ 胃がんを見つける検査ではありませんのでご注意ください。 胃がんリスク検診(ABC検診)に適さない方 下記に該当する方は、胃がんリスク検診(ABC検診)を受けることができません。 胃の病気を治療中の方 胃酸を抑える薬を服用中の方 ピロリ菌の除菌治療を受けたことのある方 手術で胃の切除をされた方 腎不全の方 胃がんリスク検診(ABC検診)をご希望される方へ 上越総合病院 健診センターでは、人間ドック・健康診断を受診される方のオプション検査として受けることができます。また、平成26年4月7日より単独検診としてご利用いただけるようになりました。 結果発送は、約3週間後に人間ドック・健診結果と共に郵送にてお知らせ致します。 単独検診の場合は、約2週間後に郵送にてお知らせ致します。 検査内容 血液検査 対象者 人間ドック・健康診断のオプション検査として受けることができます。 上記「胃がんリスク検診(ABC検診)に適さない方」は除く 胃内視鏡検査と併用しての検査は受けておりません。 平成26年4月より、単独検診としてもご利用いただけるようになりました。尚、完全予約制となりますので、必ず事前連絡にてご予約をお取り下さい。 料金 3,030 円(税込) 結果発送は、約3週間後、人間ドック・健診結果と共に郵送にてお知らせします。 単独検診の場合は、約2週間後に郵送にてお知らせ致します。 詳細情報 検査内容の詳細については、人間ドックのページをご参照ください。 健康診断・ドック|人間ドック お問い合わせ先 上越総合病院 健診センター 電話 :025-524-3167(直通) 受付時間:休診日を除く 月曜 〜 金曜 9時 〜 16時 ※ 健診センター入り口よりお入りください。駐車場完備。
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2013年07月31日
お知らせアミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)
アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)とは? 5 ml の血液で“現在がんに罹患しているリスクを評価” 血液検査で、現在がんに罹患しているリスクを評価します。 1回の採血で、複数のがん種についてリスクを評価することができます。 早期がんにも対応した検査です。 アミノインデックスとは、血液中の各種アミノ酸濃度から、健康状態や疾病の可能性を明らかにする技術を活用し、がんのリスクを評価する検査です。 検査対象となるがん種は、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん(男性のみ)、乳がん(女性のみ)、子宮がん・卵巣がん(女性のみ)です。 このそれぞれのがんについて、がんである確率を基に、「ランクA」「ランクB」「ランクC」に分類し、がんであるリスクを評価します。 アミノインデックスをご希望される方へ アミノインデックス がんリスクスクリーニング検査をご希望される方へ 上越総合病院 健診センターでは、人間ドック・健康診断を受診される方のオプション検査として受けることができます。また、平成26年4月7日より単独検診としてご利用いただけるようになりました。 結果発送は、約3週間後に人間ドック・健診結果と共に郵送にてお知らせ致します。 単独検診の場合は、約2週間後に郵送にてお知らせ致します。 対象者 25歳~90歳 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん(女性のみ) 40歳~90歳 上記に加え、前立腺がん 20歳~80歳 子宮がん・卵巣がん(日本人女性で妊娠されている方を除く) ※ これらに該当しない方は、検査値は参考値となりますのでご注意ください。 平成26年4月より、単独検診としてもご利用いただけるようになりました。尚、完全予約制となりますので、必ず事前連絡にてご予約をお取り下さい。 料金 対象となるがん種 検査料金 男性 AICS [5種] 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん 22,140円 女性 AICS [6種] 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん※ 22,140円 ※ 子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としています。いずれかのがんであるリスクについて評価することができますが、それぞれのがんのリスクについて区別して評価することはできません。 アミノインデックス受診前の注意事項 血液中のアミノ酸バランスに影響を与える恐れがあり、正しい検査値が出ないことがありますので、下記の注意事項を必ずお守り下さい。 検査のための採血は、食後8時間以上あけて下さい。 アミノ酸のサプリメント、アミノ酸を含むスポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳・ジュース等も食事と同様にお控えください。 (これらの食品の最終摂取から8時間以上あけて下さい。) 妊娠、授乳中の方、がん治療中の方、先天性代謝異常の方、透析中の方は、検査値に影響がありますので、検査を受けることができません。 ※ 詳細はお問い合わせにてご確認下さい。 アミノインデックス(AICS)検査結果 アミノインデックスは、生涯にわたってのがんリスクを予測するものではありませんので、結果に応じた定期的ながん検診や精密検査をお勧めします。 ランクCに該当された方(乳がんはランクBも含む)は、医療機関で精密検査を受けることをお勧めします。 詳細情報 検査内容の詳細については、人間ドックのページをご参照ください。 健康診断・ドック|人間ドック お問い合わせ先 上越総合病院 健診センター 電話 :025-524-3167(直通) 受付時間:休診日を除く 月曜 〜 金曜 9時 〜 16時 ※ 健診センター入り口よりお入りください。駐車場完備。
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2013年07月29日
レジデント日記ゴータム先生の教育回診を終えて
研修医 1年目 井上悟 「失神」をテーマに実際に担当している患者様についてプレゼンテーションをさせてもらいました。ゴータム先生は、私が話した現病歴や身体所見について参加者全員にディスカッションを促しながら、症状や状況について詳しく分析していました。 それをもとに分類して、臨床推論を立てられており、その過程を丁寧に説明して下さったので、非常に勉強になりました。 また、自分自身で考えていたこととは異なる視点での診断の考え方も提示して下さったので、今後の診療を行っていく上でとても有意義なものとなりました。 このような機会を与えてくださり本当に感謝しています。ありがとうございました。
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2013年07月25日
レジデント日記Dr.Sanjayによる教育回診を終えて
研修医 1年目 石田聖朗先生 教育回診とは、Dr.Sanjayや指導医、研修医の前で、担当している患者さんの一症例を英語で発表・討論し、その後、患者さんを一緒に診察するといった、研修医を教育するためのイベントです。今回は自分がプレゼンターとなったわけですが、とても刺激的な経験となりました。今回が自分にとって初めての症例発表であり、かつ、それを英語で行えと言われ、最初はプレッシャーを感じていました。知識も浅く、日々の診療もまだ慣れておらず、患者さんを診察するのも一苦労といった状態で、もがいていた中、自分に御指名がかかったからなおの事です。しかし、篭島先生をはじめ、現在自分が研修中の呼吸器の先生方、他科の先生方、看護師さん、それから病院スタッフの方々にたくさん協力していただき、なんとか無事に発表を終える事が出来ました。 当日は、症例発表だけでなく、Dr.Sanjayによるレクチャーや、臨床問題クイズの研修医チーム対抗戦のようなレクリエーションなども行われました。Dr.Sanjayの人柄の良さもあり、2日間ともにとても盛り上がり、非常に有意義な、そして楽しい時間となりました。 ある先生から「研修医の時は、医師としての姿勢を決める大事な時期だ。今の姿勢が、将来の君の医師としての姿勢となる。」とよく言われます。そのような時期に、今回のような経験をさせて頂いて自分は幸運だなと思いました。今回の教育回診を終えて、ほっと安堵するのと同時に、自分の足りないものに気付かされ少し危機感も感じました。今後は今回の経験を生かして、日々精進していきたいと思います。 Dr.Sanjayをはじめ、今回のイベントに携わった皆様方、本当にありがとうございました。
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2013年07月25日
レジデント日記後輩ができました
じょんのび先生のもと、のびのびと育てられ早一年。たくさんの後輩ができた。今年から教える立場でもあり、気合をいれた春は瞬く間に過ぎ、所謂1学期が終わった。通知表のかわりに、少し心に残るエピソードを話そうと思う。 4月、1年目のA先生が鼡径から血ガスをとる機会がやってきた。 「動脈の拍動は分かる?」 「はい、分かります。」 「拍動が一番強く触れる所を狙ってね。」 A先生は、緊張した面持ちで頷く。 「少し痛いですよ。動かないでくださいね。」 患者さんに声をかけ、A先生は針を刺した。慎重に、慎重に、針を進めていき、途中で首をかしげた。 「(血管に)当たらない?」 「はい。」 「少し抜いて、向きを変えてみて。」 もう一度トライするも、当たらない。そのまま引き継ぎ、代わりに動脈血を採取した。やりながら、ふと、去年の自分もこんな風に2年目の先生に教えてもらったことを思い出した。手技が終わり、ベッドサイドから離れながら、コツを教える。 「本にはこう書いてありますよね?」 一年前の自分と同じ質問。本には載っていないがこんなやり方もあり、大腿動脈はこのやり方で外さなくなったこと。橈骨動脈の場合は中々できなくて、循環器の先生に聞いたら、全員が全員、やり方が違っていたこと。去年自分が習ったことを自分の拙い経験も踏まえて教えていく。 「やりながら、自分が確実に当てられる方法を見つけるといいよ。」 あとは彼次第だ。 数ヶ月後の7月、A先生と当直に入ったとき、再び血ガスをとる機会がやってきた。 今回の患者さんは若い女性で、羞恥心を考えると、足の付け根からより手首からの採取の方が望ましい。 「鼡径からはできるようになった?」 「はい。先生に習ったようにやったら、外さなくなりました。」 うれしい返事が返ってきた。 「じゃあ、橈骨動脈からやってみようか。」 「はい。」 少し時間はかかったが、確実に橈骨から動脈血を採取できた。一つ一つの機会をしっかりとものにしてきたのだろう。彼の成長を目の当たりにして、とてもうれしかった。1年目の先生たちの成長ぶりは目覚ましい。自分も頑張ろう。自分の通知表がどうだったかは、また別の期会で。