麻酔科
- 概要・特色
- 診療実績
- 医師紹介
概要・特色
手術室医療チームの一員として、緊急手術にも対応しています。
当院では外科、産婦人科、眼科、脳神経外科、整形外科、呼吸器外科、泌尿器科、皮膚科、腎臓内科、歯科口腔外科が毎日さまざまな手術を行っています。このうち、全身麻酔や脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔、各種末梢神経ブロックを用いて行われる手術の麻酔管理を麻酔科が受け持ちます。緊急手術にも24時間365日対応しております。
手術件数は近年右肩上がりで多忙ではありますが、外科系医師、手術室看護師、看護助手、臨床工学士で形成される手術室医療チームの一員として、やりがいのある診療科です。
手術までの流れ
- 1手術が決まったら
- 2術前検査
- 3麻酔科外来受診
- 4術前カンファレンス
- 5麻酔・手術
術前検査
血液検査、呼吸機能検査、心電図、胸部レントゲン、その他、個々の患者さん一人ひとりの状態を把握するのに必要な検査を行います。
麻酔科外来受診(術前診察)
問診や各種検査、聴診、触診等の情報から、一人ひとりの患者さんの全身状態を把握し、評価します。必要に応じて他科への紹介(例:心機能評価のため循環器へ紹介など)をさせていただくこともあります。
全身の評価にもとづき、それぞれの患者さんに最適な麻酔方法を検討し、分かりやすく説明します。
術前診察時には
内服薬持参のお願い
内服薬の中には手術の前には継続していただく必要があるものと、逆に抗血小板薬や抗凝固薬など、休薬が必要なものもあります。
麻酔科外来受診時には内服中のお薬すべて、またはお薬手帳をご持参ください。
サプリメントについても同様です。
予防接種について
手術の直前(1~4週間)には原則として予防接種は避けてください。
予防接種の時期については麻酔科医師にご相談ください。
禁煙のススメ
たばこが有害であることは言うまでもありませんが、手術の時には特に悪い影響があります。
禁煙しないまま手術を受けると、手術中に痰が多くなったり、術後に咳がひどくなり苦しいうえに、肺炎になるリスクがあります。抹消血管の血流障害から、手術の傷の治りも悪いとされています。
緊急手術になるときは
麻酔科術前診察が行なえず、主治医から麻酔についての説明が行われることがあります。
術前に食事を取ると術中に嘔吐し、吐物により窒息したり、誤嚥性肺炎のリスクが高くなるため、緊急手術が決まりましたら、それ以降直ちに禁飲食としてください。
術前カンファレンス
手術当日、担当患者さんについてのリスク評価、麻酔方法等を再度麻酔科医師全員で検討します。当日新たに検査を追加したり、麻酔方法が変わる場合もございます。
麻酔
一人ひとりの患者さんに最適な、オーダーメイドの麻酔を行います(詳しくは麻酔科術前診察時に説明をいたします)。
当科では特に、術後の鎮痛と、悪心・嘔吐の予防に力を入れて取り組んでいます。
術後に傷が痛まないように、全身麻酔の手術でも、硬膜外ブロック、末梢神経ブロック、鎮痛薬の持続点滴投与、等の鎮痛処置を積極的に併用しています。
吐き気も傷の痛みと同様、つらい術後合併症です。術後吐き気の要因として、麻酔薬の他に、女性であることや乗り物酔いをしやすい体質、などがあります。このような要因を持つ方を中心に術中から吐き気予防対策を行います。
麻酔に対する疑問や不安なことがありましたら、術前診察の際に何なりと聞いてください。