総合診療科
- 概要・特色
- 医師紹介
概要・特色
さまざまな視点から、地域全体の健康向上を目指しています。
総合診療科は、
- 日常的に頻度の高い疾患や障害に対応し、地域によって異なる医療ニーズに的確に対応できる「地域を診る医師」
- 年齢、性別を問わず、日常的に遭遇する頻度の高い疾患や傷害に対して適切に対応し必要に応じて各科専門医と連携しつつ包括的・継続医療を全人的に提供できる医師
- 地域のニーズを基盤として多職種と連携し、包括的かつ多様な医療サービス(在宅医療、緩和ケア、高齢者ケアなど)を柔軟に提供できる。地域における予防医療・健康増進活動などを通して地域全体の健康向上に貢献できる医師
を目指しています。
3の観点では、地域に積極的に進出してゆくべきところではありますが、マンパワー不足により実現できておらず、現時点では院内での総合内科的役割を担っている状況です。
それでも近隣クリニックの先生方からは、「どの診療科に紹介したらよいかわからないという患者さんでも紹介しやすい」などの声も伺っており、当地域に貢献できている実感を持ち始めているところです。
高齢者医療はしばしば敬遠されがちです。治療に手間取ったわけでないのに、立てなくなる、誤嚥を起こす、尿道カテーテル抜去後自尿が出ない、夜大騒ぎをする、のです。いちいち専門家に治療方針の伺いを立てていては、治療は遅々として進まないため、必然的に総合診療的医療のニーズが高まっていると言えます。団塊の世代が後期高齢者になるころには、このような患者さんが爆発的に増加するとされています。
診療内容
すべての内科初診患者さんを担当しています。
外来業務では、当院を訪れる、すべての内科初診患者さんを担当します。
風邪に代表される熱性疾患や、当院の専門診療科通院中の方が予定外受診した場合(例えば糖尿病性腎症で通院中の方が腹痛を主訴に受診した)の対応にあたります。健康診断繁忙期には二次検診としての診療でも忙しくなります。
クリニックからの紹介も多くなっており、高齢者(特に施設入所者)の発熱、食思不振といった、どの診療科に相談すればよいか迷うような症例が増加しています。
患者数は40-50名/回であり、この数を2つの診察室で対応しています(ですので、総合診療科医師だけではさばききれませんので、各専門診療科から総合診療科に応援をいただいている格好です)。
対象患者が、クリニックで診断が困難、病状の悪化(必要に応じて入院)した方を中心にしているため、病状が安定した方の定期follow-upは行っておりません。複数の問題があって(例えば、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、関節リウマチ、神経因性膀胱など多数の病態が混在しているなど)、総合診療科に適しているとはいっても、特定の方のfollow-upを行うようにしてしまうと、近隣クリニックのからの紹介に支障をきたしてしまうからです。
ご紹介いただいた方については、入院加療などによる病状の安定後、全例逆紹介をしています。また、早期に専門的介入が必要と考えられる方(若年発症の膠原病や血液腫瘍など)は、私どもでは限界がありますので、専門医が常勤の施設への受診をお勧めしています。
対象疾患
- 細菌性肺炎・誤嚥性肺炎
- 尿路感染症
- 不明熱
- 膠原病(リウマチ性多発筋痛症など軽症例)
- 心不全・呼吸不全
- 食思不振
- 末梢性めまい症
- 血液疾患(非腫瘍性)
- 原発不明癌